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■一年で一番日暮れの時刻が早い頃
 本日12/6の日出没をチェックしておりましたら、東京では今日がちょうど

  日没時刻が一年で一番早い日

 でした(計算地点は、北緯35°39′、東経139°45′)。
 分単位で比較すると前後数日は日没時刻は同じ値が続きますので、比較のた
 めに秒まで計算してみると

  12/06 16時27分51秒(昼時間 9時間52分27秒)・・・本日
  12/22 16時31分56秒( 〃  9時間45分26秒)・・・冬至の日

 比較のために、一年で一番昼の時間の短い冬至の日、今日の日没時刻と昼時
 間を並べてみました。昼時間とはここでは日出から日没までの間の時間を指
 す言葉として使っています。

 さてこうしてみると、今日は冬至の日より4分5秒日没が早いことになります。
 明日も念のため計算してみると今日より 1秒くらいですが日没は遅くなりま
 す。ま、ちょっとだけですが。


◇一番日暮れの時刻が早い日は冬至でない?
 よく知られたとおり、冬至は一年で一番昼の時間の短い日です。
 この事実は前述した12/6と12/22 の昼時間をもう一度見て頂ければわかると
 思います。昼の時間と言うことで言えば、冬至は今日よりも7分1秒も短いの
 で、昼が短いと言うことは間違いなさそうです。
 ではなぜ冬至の日の日没時刻が一番早い日にならないのか?
 答えの手がかりは昼の午前の部と午後の部の時間の長さの違いにあります。

  12/06 日出〜正午〜日没までの時間 5時24分36秒 ・ 4時27分51秒
  12/22 日出〜正午〜日没までの時間 5時13分30秒 ・ 4時31分56秒

  日が短くなる = 日出が遅くなり、日没が早くなる

 ならば、この日出〜正午〜日没までの時間の差はどちらも、日の一番短い冬
 至に向かって短くなるはずです。
 ところが、日出〜正午までは確かに冬至に向かって短くなっています(11分
 06秒縮んでいます)。ところが正午〜日没は逆に長くなっています( 4分05
 秒伸びています)。
 全体としてみれば、

  11分06秒 -  4分05秒 =  7分01秒

 昼が短くなっているのがわかりますが、その伸び縮が午前と午後とでちがっ
 ています。この午前と午後との日の出ている時間の伸び縮みの不均一が、冬
 至の日が必ずしも日没が一番早い(また日出が一番遅い)日にならない理由
 なのです。

◇なぜこうなるのか?
 これは我々が時刻を測っている時計の針と、自然の時計の針の役割を果たし
 てくれる太陽の進み方に違いがあるためです。
 ちょっと専門的な言葉を使えば、平均太陽時と真(視)太陽時に差があり、
 その差が季節によって変化するためです。

 この差を「均時差」と呼びます。
 均時差について説明するとこれが結構大変なのでこの辺は省略させて頂きま
 す。詳しく知りたい方はWeb こよみのページの

  暦と天文の雑学
   ⇒ 冬至は一年で一番日の出の遅い日か?・・・均時差の話
  (http://koyomi8.com/reki_doc/doc_0508.htm)

 に書いておりますのでこちらをお読み下さい(文章だけではとても説明出来
 ないので、図やグラフを入れて説明しています)。

◇一年で一番日暮れの時刻が「早い頃」?
 一年で一番日暮れの時刻が早い日とせず、「早い頃」とした理由は、一番早
 い日は場所(緯度)によって違ってくるためです。
 今日はたまたま東京で一番短く成る日なのですが、沖縄などでは1週間程早
 く、北海道などでは1週間程遅くなります。
 そのため、「早い頃」としているのでした。

 さて、皆さんのお住いの場所での一年で一番日没時刻が早い日はいつだった
 のでしょうね?

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.sp@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2007/12/06 号

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