こよみのぺーじ 日刊☆こよみのページ スクラップブック  (PV , since 2008/7/8)
■大寒は一番寒い?
 今日は大寒。
 今年はちょうど日本全体が寒気団に包まれて、大寒にふさわしい冷え込みを
 見せています。暦通りですね。
 では、やはり「大寒」と呼ばれるこの時期が本当に一番寒い時期なのでしょ
 うか。

◇一番寒いのは立春の頃?
 ところが東京の気温月平均から見直してみるとどうも一番平均気温が低いの
 は二月の始めあたりで、大寒とは少々ずれたところにあるようです。
 二月初めというと、二十四節気では立春に近い頃。
 この傾向は東京がそうだというのではなくて、たとえば京都などをとっても
 ほぼ同じで、本州ではほぼこの傾向が成り立ちます。
 このことを説明するためか、

 「寒さが極まれば、後は暖かくなるだけなので、寒さが最も厳しい時期を
  春の始まり、つまり立春と日本人は考えてきた」

 などと説明するのですが、だとすれば一番寒くもないのに「大寒」なんて名
 前をつけられた大寒が間抜けですよね。でもそれは誤解。大寒はやっぱり一
 番寒い頃だったので大寒となったようです。

◇やっぱり大寒が一番寒い?
 先ほど、立春の頃が一番寒いと書いておきながらなんだといわれそうですの
 でここで種明かし。
 この違いは、「所変われば」というやつです。

 先ほど「立春の頃が一番寒い」と書いたのは日本(本州)のことでしたが、
 では大寒が一番寒い場所とは?
 それは、二十四節気の生まれ故郷、中国は黄河中流域。

 日本のように四方を海に囲まれた場所は、大陸内陸部での気温の変化にくら
 べ、一歩遅れて気温の山や谷が現れます。ということは、日本で一番寒い時
 期が立春の頃なら、中国の内陸部で一番寒い時期はその少し前、つまり大寒
 の時期ということになります。

 考えてみれば実は、これは当たり前のこと。だって、二十四節気はこの中国
 の内陸部で生まれたのですから。二十四節気が生まれたとき、それが生まれ
 た場所では一番寒い時期だったから、「大寒」というもっともな名前が生ま
 れたわけです。


 さて、書いてきたように日本では一番寒い時期ではない大寒ですが、かとい
 って暖かいわけではもちろんありません。やっぱり寒いですよね。
 暖かくなるまであと半月〜1月。寒い冬が続きます。
 皆さん、風邪をひきませんように。


  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
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オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2008/01/21 号

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