こよみのぺーじ 日刊☆こよみのページ スクラップブック  (PV , since 2008/7/8)
■アルコール中毒者の守護聖人?
 今日の記念日には、いろいろなものが有ります。
 そうした「いろいろ」なものの一つにキリスト教の聖人の祝日があります。

 私たちが意識するキリスト教の記念日というと、クリスマスが有ります。ま
 た春分の日が近づいてくるとこれに連動するイースター(復活祭)を思い起
 こされる方もいると思います。

 キリスト者以外ですと、まあ思い浮かぶキリスト教の記念日と言えば上記の
 二つぐらいだと思いますが、キリスト教にはこの二つ以外にもたくさんの祝
 日があり、そうしたものの一つに、聖人の祝日と呼ばれるものがあります。

◇聖人の祝日
 聖人の祝日とは、一年のうちの有る日付をキリスト教の聖人の記念日とする
 もので、専らその聖人の亡くなった日をこの記念日に当てます。
 これは、誕生日がこの世へ生まれ落ちた人としての記念日だとすれば、亡く
 なった日は、則ち天国での誕生日に当たると考えたからです。
 こうした聖人の祝日を記録した暦を聖人暦と言います。

 聖人暦に記載された聖人の多くは殉教者ですが、キリスト教の長い歴史を考
 えれば、殉教者の数は年々増加傾向にあります。ですから、 365日全部が聖
 人の祝日で埋め尽くされてもまだ足りないと言う事も考えられます。
 (現実には、「聖人」の見直しも成されていて、聖人リストから省かれるこ
 とも有り、バランスを保たれています。)

 キリスト教が普及し、キリスト教の行事によって、一年が動いていたのでは
 と思えるほどだった中世ヨーロッパなどでは、何月何日などというより、

   聖○○の日

 と言ったほうが判りやすかったと言われるほど、聖人暦は人々の生活と結び
 ついていたようです。


◇3/8 の聖人は?
 では3/8 の聖人はというと、聖ヨハネ・デ・デオの名がありました。
 この方は、病院を建て、自ら貧しい病人たちに献身したとされる事から、病
 人に対する守護聖人とされています。ただ、それだけではなく同時に

  アルコール中毒者の守護聖人

 ともされています。アルコール中毒も確かに病気の一つではありますから、
 間違いではないでしょうが、そのための「守護聖人」が有るかと思うと、ち
 ょっと可笑しい気もしてしまいます(不信心者ですこと)。

 『みこころネット』 ( http://www.d-b.ne.jp/mikami/ )
 の諸聖人の祝日( http://www.d-b.ne.jp/mikami/sancti.htm#5 )の記述に
 よれば、聖ヨハネは、1660年に聖人の列に加わり、ローマ教皇レオ十三世に
 よって、1886年に病院と病人の守護聖人とされたそうです。


◇3/8 の記念日と言えば・・・
 今日の記念日データを見ると、この神のヨハネの祝日の次に、

  ビールサーバーの日

 と言うものが有りました。3(さー)と8(ばー)の語呂合わせから生まれた
 ものと有りますので神のヨハネの祝日とは無関係とは思いますが、アルコー
 ル中毒者の守護聖人の日が、ビールサーバーの日でもあるというのは偶然に
 してもなんだか出来すぎですね。

 まあ、今日がアルコール中毒者の守護聖人の祝日であり、ビールサーバーの
 日だからといって、安心して飲んだくれて良い日と言うわけではありません
 ので、くれぐれも御自重くださいね。


  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.sp@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2008/03/08 号

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