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■「みどりの日」の来歴?
 本日 5/4は、みどりの日。
  5/4 がみどりの日になったのは去年、2007/5/4が最初でした。
 それ以前は4/29がみどりの日だったことは、まだご記憶に残っていると思い
 ます。では、みどりの日がいつ出来たかは覚えていますか?

◇「みどりの日」は昭和の「天皇誕生日」
 今年は平成20年。20歳で大人とすれば、昭和生まれにはもう「子供」とされ
 る年齢の人がいないという時代になったわけです。月日が経つのは早いです
 ね。

 さて、子供がみんな大人になってしまうほどの時間を平成になってから過ご
 してしまいましたから、旧みどりの日の日付4/29が昭和天皇の誕生日だった
 ことを忘れてしまっていたという方もいるのでは?

 当然1988年の昭和63年まではこの4/29は「天皇誕生日」でした。
 1989年に昭和64年が平成元年へと変わり、天皇誕生日が12/23 に移ってしま
 うと、慣れ親しんだ4/29という祝日がなくなってしまいます。

 この日は、その頃既に国民的行事(?)となっていたゴールデンウィークの
 前半を担う重要な祝日でもありましたから、これを祝日から外すのはどうか
 なということになり、残す事になりましたがまさか「天皇誕生日」のままに
 は出来ませんので、別の名前に変える必要がありました。

 ではどんな名前にするかと考えましたが、誰がどう考えてもこの日が昭和天
 皇の誕生日に由来する事は明白なので、昭和天皇にちなむものにしたいと考
 えて決定したのが「みどりの日」。

 これは、昭和天皇が生物学者で植物についての造詣が深かったことからとさ
 れます。他に科学の日と言う案もあったといいますが、ちょうど植物が生育
 し、新緑が美しい時期でもありますから、「みどりの日」が相応しいだろう
 と落ち着いたのでした。

◇心太式の日付の変更
 こうして「みどりの日」として定着した4/29の祝日ですが、元々が昭和天皇
 の誕生日に由来しておりましたので、昭和天皇の遺徳を偲ぶ日として顕彰し
 たいという声(「一部の声だ」という声もありますが)が高まり、2005年の
 法律改正で2007年(平成19年)から4/29は「昭和の日」と名前を変える事に
 なりました。

 行き場のなくなった「みどりの日」ですが、消滅の憂き目を救ったのは 5/4
 の俗に言う「国民の休日」の存在。
 国民の休日(法律では単に「休日」。「国民の休日」という名称はありませ
 ん)は、1986年から祝日と祝日の間の平日も休みとしちゃおうとつくられた
 もの。跳び石連休の跳び石と跳び石の間を埋め立てたようなものです。

 国民の休日と祝日とは異なりますが、一般の目からはどちらも「休みの日」
 で違いはありませんから、これを「みどりの日」として祝日にしてもあまり
 大きな差はありませんから、何となく心太式に 5/4がみどりの日になってし
 まいました。なんだか可愛そうな、放浪の「みどりの日」です。

◇5/4 が祝日になって変わったこと
 国民の休日だったころも、「みどりの日」という祝日になってもどちらも休
 みの日で同じようなものですが、ちょっとだけ違いがあります。その違いの
 恩恵(?)を今年は受ける事になりました。それは振り替え休日です。

 国民の休日は「祝日と祝日の間の平日」でしたから、日曜日が祝日と祝日に
 挟まっても国民の休日にはなりません。
 ところがこれが「祝日」になると、日曜日と重なると「振り替え休日」が発
 生します(ちなみに「振り替え休日」という言葉も祝日法にはありません。
 こちらも単に「休日」と書かれています)。

 今日は 5/4でみどりの日で日曜日。よって振り替え休日が発生します。
 現在の法律では、振り替え休日は振替が発生した後の最初の祝日で無い日で
 すので、 5/5のこどもの日を跳ばして次の 5/6が振り替え休日となりました。

 以上、「みどりの日の来歴」というか、「連休の来歴」の話でした。
 ちょっと看板に偽り有りみたいになってしまいましたが、笑って許してくだ
 さい。

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
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オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2008/05/04 号

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