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■母の日.2008
 明日5/11は 5月の第 2日曜日。
 「母の日」です。
 母の日といえばカーネーション。
 もう準備しましたか?
 まだの人はこれを読んでからでも準備しましょう。まだ間に合います。
 (と自分に言い聞かせています)

◇「母の日」はアメリカ生まれ
 「母の日」の歴史は1907年、アメリカのアンナ・ジャービスと言う女性が、
 母の命日に開いた追悼式で母が好きだったという白いカーネーションを式の
 参加者に母を偲んで一輪ずつ手渡したのが始まりだと言われています。
 アメリカでは、1914年から母の日は祝日となっています。

 母の日にカーネーションという組み合わせは、母の日の始めからあったわけ
 ですね。ちなみにカーネーションの花言葉は、

  赤いカーネーション ・・・ 母の愛・愛を信じる
  白いカーネーション ・・・ 私の愛情は生きている

 など。母の日にはよく合う花言葉です。

◇日本での母の日
 戦前の日本でも「母の日」を祝う行事があり、婦人会などを中心とした行事
 が行われていましたが、当時の母の日は現在と異なり、「地久節」の日の行
 事でした。

 地久節というのは、天皇誕生日の意味である「天長節」と対になる行事で、
 皇后誕生日でした。
 地久節を「母の日」とした期間は昭和 2〜20(1927〜1945)年。地久節に行
 ったので日付は現在の母の日とは異なり、 3/6となっていました。

 戦後はキリスト教教会の行事という形で再輸入され、昭和24(1949)年から
 アメリカの例にならって 5月の第 2日曜日に祝われるようになり、現在に至
 っています。

◇カーネーションの生まれと名前の由来について
 カーネーション(carnation) は地中海沿岸が原産の花と言われ、ギリシャ
 においては古くから親しまれた花でした。神々の主であるゼウスの祭りには、
 この花で作られた冠をかぶる習わしがありました。

 この花の名前であるcarnation の語源は王冠を意味するコロナ(corona)に
 由来するいわれます。これは花の形が王冠に似ているというのもありますが、
 既に書いたとおり古くから神聖な冠を作る花であったこととも関係すると考
 えられます。

◇キリスト教とカーネーションの関係
 カーネーションの花はキリスト教においてもまた神聖な花です。キリストが
 十字架に掛けられた日にそれを見送った母、マリアの流した涙の跡に咲いた
 のがこの花だったとされているのです。
 つまりキリスト教においては「母と子」の関係を象徴する花なのです。

 実は「母の日」を提唱したジャービスさんのお母さんは、26年間教会の日曜
 学校の教師をしていた方です。つまり大変熱心なクリスチャンだったわけで
 す。ですからカーネーションにまつわるイエスとマリアの故事はご存じであ
 ったと思って間違いないでしょう。

 こんなお母さんに育てられたジャービスさんもまたこの故事は知っていたと
 思います。「母の日」を象徴する花として選んだのは、ただの偶然ではなさ
 そうです。
 ちなみに、白いカーネーションは、十字架にかけられる前のイエスとマリア
 を、赤いカーネーションは復活したキリストをそれぞれ象徴すると云います。
 このことから、母を亡くした人はこの日に白いカーネーションを、母が存命
 の人は赤いカーネーションを胸に飾るとされています。

 最初に書いたとおり母の日は明日。
 彼方の胸に飾られるカーネーションは、何色ですか?


  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
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オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2008/05/10 号

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