こよみのぺーじ 日刊☆こよみのページ スクラップブック  (PV , since 2008/7/8)
■半夏生の鯖・蛸・うどん
 半夏生といっても現在はあまりパッとした行事がないのですが、一部の地方
 ではこの日に食べる食べ物があるという話を聞きました。
 私自身はこれに遭遇したことが無いのですが、お読みの方々から

  私の家では、地方ではこんなものを食べます

 という情報を期待しての呼び水記事です。

◇福井県の「半夏生鯖」
 福井県では大野市を中心として半夏生には焼き鯖を食べる慣習があるそうで
 す。これを称して「半夏生鯖(はんげしょうさば)」。

 鯖といえば、庶民派青魚の代表。昔からよく食べられた魚ですが、料理の本
 など開くと、食べ頃は主に脂ののる秋とあります。半夏生の時期ではちょっ
 と時季はずれ?

 半夏生鯖の由来は、昔この地方を治めた大野藩の殿様が田植えが終わった時
 期に農民の労をねぎらうと共に、疲れた身体に滋養をつけるためと鯖を食べ
 ることを奨励した為だとか。
 昔は、食事に魚がつく何ていうことは滅多にないことで、かなりの贅沢。
 この日ばかりは贅沢してもいいよと言うことなのでしょうか。

 また田植え前は酒や魚肉を断って、物忌みするという風習もありましたから、
 もしかするとこの物忌み明けという区切りの意味もあったのかも(このあた
 りは勝手な推測です)。

◇京都の「蛸の日」
 7/2 は「蛸の日」となっています。これは半夏生の時期には蛸を食べるとい
 う慣習があるということから生まれた記念日です。バレンタインデーのチョ
 コレートのような物でしょうが、残念ながらバレンタインデーのチョコレー
 ト程には全国展開出来ていないようです。

 この日蛸を食べる場所として情報を得ているのは、京都。
 私は京都の北部、海に面した舞鶴に計 4年暮らしたことがあるのですが、そ
 の時には半夏生に蛸を食べるという話を聞いたことがありませんから、京都
 といっても海辺では無くて、内陸での慣習なのでしょうか。

 なぜ半夏生に蛸を食べるようになったのかということについては、今のとこ
 ろ由来に関する情報がありません。ご存じの方、是非ご教授下さい。

◇香川県では「うどんの日」
 7/2 は「蛸の日」と書きましたがまたこの日は「うどんの日」でもあります。
 この日は、香川県生麺事業協同組合がうどんの消費拡大を狙って制定したも
 の。香川といえば讃岐うどんの本場。うどんの日も納得。
 ただなぜ半夏生に?

 これに関しては、もしかしたらですが麦の収穫時期と関係しているかも知れ
 ません。麦は半夏生の前あたりに収穫されます。関東などでは麦の収穫を畑
 の神様に感謝するために収穫した麦から作った団子を供える行事がありまし
 たから、それから類推すると、新麦から作ったうどんを祝いに食べるといっ
 たことが行われていたのでは。

 こちら、「半夏生のうどん」に関してもその由来は不明。これに関しても、
 由来情報、半夏生うどんの現状などについて、情報をお寄せ下さい。

 今日は暦のこぼれ話というより、「私の四方山話のネタ集め」みたいでした。
 ちょっと申し訳ない気もしますが、皆さんがその気になってご当地の「半夏
 生行事」を送って下さることを期待しておりますのでよろしくお願いします。
 今回取り上げたのは、鯖・蛸・うどんだけでしたが、それ以外についてもも
 ちろんOKです。
 沢山の情報、お待ち致しております。

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.sp@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2008/07/01 号

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