こよみのぺーじ 日刊☆こよみのページ スクラップブック  (PV , since 2008/7/8)
■うるう秒情報
 今年、2008年の終わりに正のうるう秒が挿入されることになりました。
 IERS(国際地球回転事業/INTERNATIONAL EARTH ROTATION AND REFERENCE
  SYSTEMS SERVICE)から次のようなアナウンスがありました。

 A positive leap second will be introduced at the end of December 2008.
 The sequence of dates of the UTC second markers will be:

  2008 December 31,   23h 59m 59s
  2008 December 31,   23h 59m 60s
  2009 January   1,    0h  0m  0s

 つまり世界時の2008/12/31から2009/1/1にかけて時刻が
 23時59分59秒 → 23時59分60秒 →  0時 0分 0秒
 と進むということです。間の23時59分60秒がうるう秒ということになります。
 前回のうるう秒挿入が2005年〜2006年の間に入りましたから、 3年振りのう
 るう秒となります。

◇うるう秒を入れる年はどうして決める?
 うるう年は基本的には 4年ごとに入り、100年ごと400年ごとに例外と例外の
 例外があるといったはなしはよく知られている規則です。
 この「うるう年」からの類推からでしょうか、

  うるう秒は何年ごとに入るんですか

 という質問を受けることがあります。これに対する答えは

  分かりません。地球にきいてください。

 ということになります。
 うるう秒に関しては何年ごとに入れるなんていう規則は無いのです。
 「地球にきいてください」と書いたとおり、実際に測ってみてずれてきたら
 時計を合わせましょうというのがうるう秒です。

◇名前は似てるけど中身は違う「うるう日」と「うるう秒」
  4年に 1度、2/29が登場します。この臨時の一日をうるう日といいます。ど
 ちらも臨時ということで、「うるう(閏)」と呼ばれるのですが、名前が似
 ていても中身は大分違います。

 地球が太陽の回りを一回りする一年をは365.2422日という長さ。この小数点
 以下が「うるう日」の登場する理由。私たちの生活は「日」を単位にして巡
 っていますから、一年がちょうど日の整数倍でないからといって、そのまま
 使うことが出来ません。それでこれを近似的に整数で表すためにうるう日を
 使って調整しているのです。

 現在の暦(グレゴリウス暦)では基本は 1年 365日。これに 400年間に97回
 のうるう日が入ります。つまり 400年間の暦の上での日数と本当の 400年の
 に数を比べると

  暦の上の日数 365 × 400 + 97 = 146097 日
  本当の 日数 365.2422 × 400  = 146096.88日

 と近い数字になります。うるう日はこういう調整のためにグレゴリウス暦が
 作られたときに組み込まれた「織り込み済みのお約束」でした。それに対し
 てうるう秒はといえば、「織り込まれていなかった事実」に気が付いたため
 仕方なく作られた規則です。

 織り込まれていなかった事実とは、「一日の長さは変わる」という事実でし
 た。「 1年は365.2422日」と当たり前のように書いたとおり、この一日の長
 さは不変というのがうるう日などの規則を作った際の前提でしたが、詳しく
 測ってみたらこの前提が崩れていることが分かったのです。

 とはいえ、このずれはほんのちょっと。普段は全然分からないくらいのずれ
 なので、そのずれが累積して「 1秒」になった(ほんとうは 0.9秒を越える
 とき)ときに調整するのがうるう秒です。
 似ているようでちょっと違った「うるう日」と「うるう秒」です。

 うるう秒について、もっと詳しく知りたいという方は、

  うるう秒の話 ⇒ http://koyomi8.com/reki_doc/doc_0385.htm

 をご覧下さい。ちょっと長くて面倒かも知れませんが・・・。


  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.sp@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2008/07/17 号

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