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■大晦日の夜はすでに新年?
 明日はいよいよ大晦日(おおみそか)。
 「みそか」は元々「三十日」のことでしたが、太陰暦の場合暦月の日付が三
 十日を超えることが無かった(二十九日か三十日)ことから、転じて月の末
 日を「みそか」と呼ぶようになりました。

 日本の旧暦も太陰太陽暦でしたから月の日数が二十九日か、三十日で三十日
 を超えないと言うことは同じ。
 また、太陰暦の場合暦月の末は、夜に月が昇ることが無く月が隠れたように
 見えることから、

  「月隠り(つきこもり)」 → 「晦日(つごもり)」

 となり、この「三十日(みそか)」と「晦日(つごもり)」がつながって、
 「晦日」と書いて「みそか」とも読むようになりました。

◇大晦日
 大晦日は、一年最後の晦日なので、月の末日であると共に年の末日でしたか
 ら晦日の上に「大」がのって大晦日(おおみそか)と呼ばれます。
 また、古式ゆかしく(?)、「おおつごもり」と呼ばれることがあります。

 現在使われている暦では、大晦日は「三十日」でも無いし、「月隠り」でも
 無いですが、名前だけは昔のまま残っています。
 おかげで、

  「何で31日なのに、三十日っていうの」
  「何で月が見えるのに月隠りなの」

 なんて一言では答えにくい質問をされることもあります。
 まあここは、暦の長い歴史がその背後にあるのだと言うことでご理解頂き、
 皆様には大人の対応をお願いすることにしましょう。

◇新年は大晦日から
 現在一日の区切りは深夜にありますが、昔は日暮れと共に日が替わると考え
 られました。日暮れが日付の区切りとなるのは太陰暦を使う文化ではよく見
 られることです。なんと言っても、日付を数えるのに月を使うわけですから、
 日が暮れてとともに日が替わると考えるのはもっともなことだと思えます。

 大晦日から、元旦にかけての行事も年末と年始の行事ではなくて、大晦日の
 夜自体が既に「新年」の行事なのです。
 大晦日の夜は既に新年最初の日の一部で、新年の年神を迎え入れます。
 大晦日の夕餉を年越膳(としこしぜん)、年取膳(としとりぜん)などと呼
 ぶことがあるのも、この夕餉が新しい年の年神を迎えての最初の食膳だと考
 えたことの名残です。

 明日の夜にはもう歳神様がお越しと考えると、年越し準備が終わっていない
 方(私もですが)は急がないといけませんね。
 この期に及んでもまだ、今年の内に済ませておかないといけないことが山積
 みで、少し焦り気味の、今朝のかわうそでした。


  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
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オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2008/12/30 号

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