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■松の内
 正月の期間を、松の内(まつのうち)と呼びます。
 では松の内はいつからいつまでかと言えば、一般には1/1〜1/7とされます。
 正月の七日の朝に食べる七種粥(あるいは、七草粥とも)が、松の内の最後
 の行事と言えそうです。

◇門松を片付ける日は?
 「松の内」という呼び名は、正月に迎え入れる年神(としがみ)の依り代で
 ある門松のある期間の内ということです。
 では、門松を何時外すのかといえば、普通は六日の夕方ないしは七日の朝と
 するところが多いようです。
 ただ、地方によっては1/15まで門松を飾る地方もあり、こちらの方がより古
 い時代の姿をとどめたものです。

 では、元は1/15まで飾られていた門松が、現在のように 1/7には片付けられ
 てしまうのはなぜか。それは、振袖火事と呼ばれた明暦三(1657)年の大火
 の教訓からです。

 冬、乾燥して燃えやすくなってしまっている松飾り等を何時までも飾ってい
 ると火災が発生した場合、延焼して火災被害を拡大するもとになりかねない
 ことから、松飾りを早め( 7日)には片付けてしまうようにという町振れが
 寛文二年(1662)年に出されたことによります。
 年神様も火事には敵わないと見えます。

 ちなみに、松を取り払う日を「松上がり」といい、取り払う行為を「松送り」
 とか「松納め」と言うそうです。

◇松のその後
 門松を取り払った後、松の芯を門松のあった場所に刺し、これを鳥総松(と
 ぶさまつ)と呼んだそうです。
 これは、元々は杣人が木を伐った後に山の神に対して行う儀礼で、これを松
 送りに取り入れたものだと考えられます。

 こうした取り払われた松飾りは、他の正月飾り共々左義長の火で焚れ、門松
 を依り代としていた年神様は、この左義長の煙に乗って天に帰って行くのだ
 そうです。

 さて、皆さんのお宅でも、今日は松送りの日でしょうか?
 それとも昔風にもっと長く飾るのでしょうか?


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オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2009/01/07 号

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