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■七月中の二の丑の日
 本日2009/07/31は二の丑の日です。
 夏土用の丑の日といえばウナギの受難の日です。
 
  土用丑の日

 ですね。
 土用丑の日は夏の土用の期間の日の干支が「丑」である日です。
 丑の日は12日に一度巡ってきます。
 夏土用の期間は平均して毎年18日ほどですから、この期間内に丑の日は1回
 か2回巡ってくることになります。

 一般に、丑の日が二度ある年でも土用丑の日として騒がれるのは最初の丑の
 日で、二番目の丑の日は少々影が薄いです。
 ですがウナギ屋さんにしてみれば、売り上げが伸びる丑の日は一度よりは二
 度の方がありがたいでしょうから、最近ではそうした商売の都合からか二の
 丑の日をアピールすることが増えてきているようです。

◇珍しい二の丑の日?
 夏土用の間に二度の丑の日、二の丑の日は日数からみると、珍しいものでは
 なく、ほぼ2年に一度の割合で登場します。
 2年に一度といえば、ほぼ半々ということなのでちっとも珍しいことではな
 いですね。でも今年の二の丑の日は珍しい二の丑の日です。

  何が珍しいかというと、それは7月中に一の丑と二の丑の両方がある

 ということです。
 現在の夏土用の入りの定義は

  太陽中心の視黄経が 117°を通過する日

 で、だいたい7/19か7/20がこの日に当たります。
 当面の間、夏土用の入りの一番早い日が7/19だとすると、この土用入りの日
 から7 月最後の日の31日までに2度の丑の日が巡ってくる条件は

  7/19が土用入りで、その日が丑の日である年

 だけとなります(7/19が丑の日なら、二の丑の日は7/31)。
 今年はちょうどその条件を満たす年で、本日7/31が二の丑の日です。

◇明治改暦以来初?
 現在の夏土用の入りの定義を明治改暦(明治6年=1873年)までさかのぼっ
 て適用して、今年のように 7月中に二度の丑の日がある年がほかにあるか調
 べてみると、なんと今年が最初ではありませんか。改暦後 137年目で初!
 これだと、「珍しい年」といっても良さそうです。

◇これからも珍しい年?
 では今後もこんなに珍しい年であり続けるのかと未来について見てみると、
 残念ながら、そんなに珍しい年ではなくなります。
 今後、7 月中に二の丑の日がやってくる年を探してみると

  2025,2041,2057,2073,2089,2112,2128,2144,2160,2176,2183,2192,2199

 とほぼ16年ごとに巡ってくるようになり、23世紀が近づく頃にはさらに間隔
 がが狭まります。

 これはもっぱら、現在使われているグレゴリウス暦は 400年単位で見ればほ
 ぼ太陽の一年を正確に表せるが、それ以下の期間ではこの関係が多少崩れて
 しまう暦であるということがことが原因で起こる現象です。
 元々「日」の整数倍ではない太陽年を「日」の整数倍からなる暦の一年で近
 似しようとしているために起こる仕方のない現象で、これによって 7月中に
 二の丑の日が出現する頻度にこんな不均一が発生します。

 まあ、そんな不均一な現象があった御蔭で今日のこぼれ話が書けたので、私
 にとってはありがたいことなのかもしれません。
 何はともあれ、本日は

  今はまだ珍しい、7月中の二の丑の日

 思い出したらウナギでも食べて、蒸し暑い日々(梅雨明けはまだ?)を乗り
 切ってください。

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.sp@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2009/07/31 号

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