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■土星の環の消失現象
 本日、2009/9/4は土星の環の消失現象が起こります。
 土星の環は一つではなく現在発見されているものは11もあります。
 ただ、その多くは暗かったり極端に薄かったりして特別な観測機器や惑星探
 査機等によらなければ確認出来ないもので、私たちが普通に望遠鏡などで見
 ることの出来る環は

  A環、B環

 と呼ばれ二つだけです。
 二つだけかと残念に思われる方もいらっしゃるでしょうが二つだけでも十分
 「雄大」です。

   A環:約14600km , B環:約25500km

 これがその二つの環の幅です。B環の方がA環より内側(土星に近い側)にあ
 り、二つの環の間にはカッシニの間隙と呼ばれる隙間(と言ってもその幅は
 4600kmもありますけれど)があります。

 環の幅が14600km と言われてもあまりピンとこないと思いますので比較の数
 字を一つ。

  地球の直径:約12800km

 つまり細い方の A環でもその中に地球が一つすっぽり入ってしまうほど。 B
 環の方なら地球が二つ横に並ぶ幅があることになります。
 こんなに幅の広い環ですが、その厚さはというと、厚いところでも数百m 以
 下。おそらく100mあるかないかと考えられています。

 こんなに薄い環なので、もしこれを真横から眺めたとしたら土星と地球の距
 離( 9/4の時点では約15億6000万km)では全く見えません。その全く見えな
 くなる日が本日です。

 この環の消失現象は約15年ごとに起こる現象で、次に起こるのは2025年。
 今日を過ぎると、しばらく細くてよく見えなかった土星の環の見かけの幅は
 徐々に回復して、来年に入った頃には土星は再び「環のある惑星」にもどり
 ます。

 なお残念ながら、現在土星は太陽に近い方向にあって眺めることは大変困難。
 まあ、環のある惑星土星から、環が消えるとなんだか情けない姿に見えます
 ので、土星は「見られなくてよかった」と思っているかも知れませんね。
 なお、この記事に関連する暦のこぼれ話を、

  環のある惑星から環が消える日
  http://koyomi8.com/doc/mlwa/200908090.htm

 に書いておりますので、内容を忘れたという方はバックナンバーもご覧下さ
 い。

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.sp@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2009/09/04 号

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