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■煤払いの日
 本日は 12/13。
 煤払いの日です。

 今日は正月に新しい歳神を迎える「正月事始め」の日でもあります。
 神は穢れを嫌います。
 正月には各家々が歳神を迎える神聖な場となるわけですから、まずは今年一
 年で積もり積もった穢れを祓うわけです。
 お客様をお迎えするわけですから、最初の準備はまず掃除というわけです。

◇煤払いの日付
 煤払いを行う日がこの日になったのは、江戸城の煤払いが寛永17年(1640年)
 以降、この日(当然、当時の暦での「十二月十三日」ですが)に定められた
 ことから、これが庶民にも拡がった結果です。

 江戸の初期には宣明暦と言う暦が使われていましたが、この暦二十七宿では
 毎年 12/13は「鬼宿」にあたっていました。鬼宿の日は二十七宿では最大の
 吉日ということになっていました。
 歳神様を迎える大切な正月行事の準備を始めるのには、やはり佳い日を選び
 たいということから、この鬼宿日が選ばれることになったのです。

 余談ですが、お釈迦様がお生まれになったのもこの「鬼宿の日」だったと言
 われています。もっとも、お釈迦様が生まれた頃に暦の上に二十七宿などが
 あったのかとかなり怪しいので、後付けの伝説だと思いますけれど。

 江戸時代も貞享二年(1685年)になると暦が宣明暦から貞享暦へと替わり、
 この際に二十七宿も二十八宿に姿を変え、その撰日方法も変わったので、そ
 れ以降は 12/13が必ず鬼宿日になるということは無くなりましたが、煤払い
 をこの日に行うという習慣自体は無くなりませんでした。

◇現在の煤払い
 かつてはこの日には、仕事を休んで煤払い(大掃除)に勤しんだと言うこと
 ですが、残念ながら少なくとも私は生まれてこの方、そんなにまでしてこの
 日にこだわって煤払いを行った記憶はありません。
 私の家だけか、それとも現在ではこの習慣が薄らいだのか。
 周囲の家々の状況を窺うと、どうやら後者のようです。

 ただ、神社仏閣には 12/13には残っていて、各地の神社仏閣ではこの日に氏
 子や檀家の善男善女が集って小笹を束した煤竹でもって煤払いを行う様子が
 今日の夕方にはニュース映像となってわれわれの目に触れることになるでし
 ょう。

 さあ本日は、日曜日。
 「平日休んでまで」することはなくなった煤払いではありますが、日曜だか
 らな・・・。伝統に則って今日この日に煤払いをしてしまうべきかどうか、
 怠け者のかわうそとしては悩むところでございます。


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オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2009/12/13 号

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