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■雨水・2010
 今日は、雨水。
 二十四節気の正月中です。
 雨水は「うすい」と読みます。「あまみず」と呼んでしまうと意味が違って
 しまいますのでくれぐれもお間違えの無いように(日刊☆こよみのページの
 読者に限ってそんなことはあり得ませんね)。

 旧暦ではこの日を含む暦月をその年の初めの月、正月としていました。
 正月といえば二十四節気にはもう一つ、正月節というのがあります。
 これは立春。このためでしょうか、

  「旧暦の正月は立春に始まる・・・」

 と言った話をよく聞きますが、これは間違い。
 旧暦の暦月の名前を決めるのは節気の方ではなくて中気の方です。

 二十四節気の節入りの日時の計算には一年を時間で二十四等分する恒気(こ
 うき)あるいは平気(へいき)と呼ばれる方式と、太陽の通り道である黄道
 (の黄経)を角度で二十四等分し、太陽がその等分した点を通過する瞬間と
 する定気(ていき)あるいは実気(じっき)と呼ばれる方式の二種類が有り
 ます。
 現在の二十四節気の計算方式は定気法です。

 定気法は黄経を二十四等分する方式と書きましたが、雨水はこの方式で言え
 ば、太陽の黄経が 330度となった瞬間が雨水の節入りとなります。

◇雨水の頃
 二十四節気の中には、説明されないと意味の分からないものも有りますが、
 その点では雨水は分かりやすい。空から降るものが雪から雨に変わる時期だ
 と言うことです。

 今週は寒波が戻って、東京では雪の日が多いようですから、雨水らしくない
 天候のようですが、普段の年であれば、ぼちぼち空からは雨が降るようにな
 る頃ですね(北海道、東北地方などにお住いの方、ごめんなさい)。

 二十四節気が生まれたのは、古代中国殷の時代。殷の都商丘のあった中国の
 黄河中流域は、大陸性の気候で、年平均気温は日本の京都や東京都と比べて
 5〜6℃も低いのですが、寒い場所でもこの頃になれば最初の雨を見ることが
 出来たのでしょう。

 寒さが厳しく、冬が辛い場所であればあるほど、暖かな春の訪れが待ち望ま
 れたことでしょうから、春の訪れを感じさせる雪が雨に変わるこの「雨水」
 には特別な意味を感じたのかもしれません。

◇ちょっとおまけで「節気の話」
 二十四節気の「節気」ですが、区切りであるその始まりの瞬間を「節」とい
 い、その節から次の節までの間を「気」と呼びます。

 ですから、雨水という節気で言えば、今日2/19は、その節ですが、「気」の
 側で考えれば次の節気である啓蟄(今年は 3/6)の前日までが雨水の期間と
 言うことになります。

  「雨水は、2/19ですか?」

 なんていう質問をされたときにはこの辺り、正しくご説明願います。

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.std@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2010/02/19 号

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