こよみのぺーじ 日刊☆こよみのページ スクラップブック  (PV , since 2008/7/8)
■冬のダイヤモンド
 冬も終わりに近づいた二月の下旬ですが、夜空を見上げてそこに見える星座
 は、まだまだ冬の星座。
 冬の星座は明るい星が多いので賑やかです。

 空の見える星の並びは、その見かけの並びに関して言えば無秩序ですが、ど
 うも人間は「無秩序」には耐えられないらしく、その無秩序の中から何かの
 意味のある形を見つけようとします。洋の東西でどちらにも沢山の「星座」
 が生まれたのにはこうしたことが背景が有るからでしょう。

◇冬の空の三角と六角
 点と点を結んで意味のある形を作るといえば、正三角や正方形と言った幾何
 学的な「意味のある形」が有ります。星も点ですから星空には

  ○○の大三角
  ○○の四角形

 と名付けられるものが幾つもあります。
 よく知られたところでは夏の大三角と冬の大三角が有ります。
 冬の大三角は、

  シリウス(おおいぬ座)
  プロキオン(こいぬ座)
  ベテルギウス(オリオン座)

 の三つを結んで出来る三角形で、ほぼきれいな正三角形を作っています。
 この冬の大三角は有名ですので、おそらく小中学校の理科の授業などで、そ
 の呼び名を聞いた記憶のある方は多いはずです。

 さて、この有名な冬の大三角ですが、この「大三角」を包含したより大きな
 六角形があって、これを冬のダイヤモンドと呼ぶそうです。
 「そうです」と書いたとおり、実は最近までそんなものがあることを知りま
 せんでした。
 この冬のダイヤモンドは、

  シリウス(おおいぬ座)※
  プロキオン(こいぬ座)※
  ポルックス(ふたご座)
  カペラ(ぎょしゃ座)
  アルデバラン(おうし座)
  リゲル(オリオン座)

 の六つの星を結んで出来る六角形です。※をつけた二つの星は冬の大三角形
 にも登場する星です。冬の大三角の一辺がやはりその一辺となっている六角
 形ですから、冬の大三角よりずっと大きな六角形です。
 ダイヤモンドとしたらかなり豪華なダイヤモンドです。

 昨日の晩はよく晴れておりましたので外に出て空を見上げてみました。
 そして、見慣れた冬の大三角からそれを内包したより大きな冬のダイヤモン
 ドを探して見ると、確かに六角形が・・・。

◇冬のダイヤモンド・・・かな?
 しかし期待したほどきれいな六角形とは言えない気が。
 随分と長いこと空を見る生活をしていましたが、今まで冬のダイヤモンドに
 気が付かなかったのは、この少々ゆがんだ六角形が私の気にはいらなかった
 からでしょうか。

 まあ、三角形と違って六角形ともなれば偶然にきれいな形が出来る確率はグ
 ンと下がるでしょうから、あんまり目くじらを立てちゃいけないのかも知れ
 ませんね。

 この冬のダイヤモンド、今( 2月の下旬)であれば、午後 8時〜 9時頃に真
 南から天頂(真上)辺りまで広がった大きな六角形として見えます。
 どのくらいきれいな(あるいはゆがんだ)六角形か、皆さんも空を見上げて
 確認してみてはいかがでしょう。

  「え、ダイヤモンドなんかには見えないよ?」
  「いやいや、ダイヤモンドに見えるじゃないか!」

 こんな会話からでも、星を見上げるきっかけにはなるかも知れませんから。

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
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オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2010/02/21 号

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