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■暦注の話・八専(はっせん)
 明日2010/5/2の暦注を見ると「八専始まり」とありましたので、本日はこの
 八専という暦注について説明してみることにします。
 (明日から始まる八専の期間は2010/5/2〜5/13です)

◇「八専」は日の干支による暦注です
 八専は日の干支によって決まる暦注です。
 日の干支とは、十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)の60の組み合わせ
 を毎日一つずつ割り付けたもので、60日ごとにめぐってきます。例えば今日
 は「辛亥(かのとの い)」で、明日は「壬子(みずのえ ね)」となって
 います。

 八専はこの日の干支の組み合わせによって決められています。
 つまり、60日間に一度は八専は巡ってきます。
 大体、この日の干支できまる暦注というのは、その干支(「干」を天干(て
 んかん)、「支」を地支(ちし)とよばれます)を五行説に従った解釈の結
 果から意味付けられたもので、現代から見ればこじつけ以外の何者でもない
 のですが、その迷信を信じている人は多いようです(困ったものだ)。

 五行説(万物を、木火土金水の五つの性質で分類したもの)から見た天干と
 地支の性質は、次のように考えられます。

 天干  甲乙:木  丙丁:火  戊己:土    庚辛:金  壬癸:水
 地支  寅卯:木  巳午:火  丑辰未戌:土  申酉:金  子亥:水

 :後に書かれた「木、火・・・」が五行説から見た性質です。
 (詳しくは http://koyomi8.com/doc/mlwa/200611180.htm などを参照)

◇八専の意味と撰日法
 八専は日の干支が壬子〜癸亥までの12日間のうちの 8日間。残り 4日間は八
 専の間日(まび)といわれ、例外の日です。

 八専は天干と地支の性質が同じになる日が並ぶ時期です。例えば最初の壬子
 は、天干は「壬」でその性質は「水」。地支は「子」でその性質はこれもま
 た「水」。つまり天干と地支の関係が「水・水」となるわけです。

 こうした天干と地支の性質がそろうことを「専一(せんいつ)」といい、八
 専は専一となる日が一カ所に集まっている期間です。専一の日は天干・地支
 とも同じ性質なので、善いことは更に善く、悪いことは更に悪くなると言う
 ような増幅効果がある日だと昔の人は考えたのです。ですから、吉事には善
 いのですが凶事には注意しなければならないと云うことです。

 八専の間日とはこの天干・地支の関係が専一とならないため、この期間の例
 外とされています。

 八専は六十干支の組み合わせで出来たものですから、60日毎に巡ってきます。
 暦と云えば日の吉凶判断とばかりにこうした暦注を見ては日の吉凶を気にす
 るかたが多いのですが、八専など今から見ればただの数字の遊び。
 こんなものに振り回されて、くれぐれも道を誤ることのないように願います。

※本日の暦の記事は、2007/10/04の暦のこぼれ話を元に書き直したものです。

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.std@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2010/05/01 号

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