こよみのぺーじ 日刊☆こよみのページ スクラップブック  (PV , since 2008/7/8)
■秋を告げる蝉
 まだまだ「暑い暑い」というニュースばかりの今年の夏ですが、暦の上では
 とっくに秋(立秋は 8/7)。暑さがおさまる頃という意味の処暑も8/23と、
 もう明後日にせまっています。
 そろそろ季節も暦に合わせて「秋」になってくれてもよさそうですが、今年
 の夏はしつこいのかな?

◇秋つげ蝉の声
 一昨日のことですが、

  ツクツクボーシッ
  ツクツクボーシ
  ツクツクボーシ、ツクツク・・・

 と、クツクボウシが鳴く声が聞こえてきました。
 ツクツクボウシは、別名「秋つげ蝉」。生物界でもようやく季節が暦に追い
 ついてきたようです。

 秋つげ蝉と呼ばれるツクツクボウシの鳴き声は秋を告げる声であると同時に
 小学生の頃には夏休みの終わりを告げる運命の声でもありました。
 生まれ故郷の福島県では私の小学校時代の夏休みの最終日は8/20。ちょうど
 今頃は、残してしまっていた夏休みの宿題の「処理」に必死になっていたこ
 ろでしたね・・・(はるか昔の思い出話でした)。

◇暦の上の蝉
 暦の上にも蝉の鳴く頃を表す言葉があります。
 七十二候の三十八候(立秋の次候)、日付で云えば8/13に

  蜩鳴く (ひぐらし なく)

 というのがそれです。
 今日紹介したツクツクボウシも、朝や夕暮れに鳴くヒグラシも、ともに秋を
 告げる蝉です。
 そう言えばヒグラシのことを「寒蝉」と書くことがありますが、このヒグラ
 シの異名は、またツクツクボウシの異名でもあります。明らかに違う二種類
 の蝉ですが、どちらも秋を告げる蝉と云うことでおなじ「寒蝉」の異名を持
 つようになったようです。

 「寒」と云うほどではありませんけれど、確かにこの寒蝉が鳴く頃になれば
 暑さもやわらぎ、秋の訪れを感じることが出来るようになるのは確かです。

 気温だけ見れば、まだまだ「猛暑日」がつづく毎日ではありますが、耳をす
 ますと、何処かから秋を告げる蝉の声が聞こえてくる季節となりました。
 秋つげ蝉の声が聞こえてくると、なんだかそれだけで何度か気温が下がった
 気になってしまうのは、私だけ?
 皆さんはもう、秋つげ蝉の声を聞きましたか?
 
  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.std@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2010/08/21 号

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