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■「体育の日」雑話
 体育の日は元は明日、 10/10がその日でした。
 この日は東京オリンピックの開会式の日(1964/10/10)を記念して祝日となっ
 たものです。

 祝日としての体育の日は2001年から10月の第 2月曜日に変更されてしまい、
 なぜ「体育の日」という祝日が出来たのかとか、なぜその日が選ばれたのか
 といった祝日の意味はぼやけてしまいました。祝日としては影が薄らいでい
 ますね。

 最近では、大型連休を作って経済を活性化させるため、祝日と休日を切り離
 して、休日はさらに地域毎に異なる週にするなんていう案が出てきておりま
 す。こんな法律が施行されたら、体育の日はその意味、由来など完全に忘れ
 去られてしまうでしょうね。

 経済活性化というとなぜすぐ、連休つくって、連休つくればみんなが大挙し
 て旅行すると考えるのか、その辺の思考回路は私には理解出来ません。もっ
 と根本の部分で活性化する手だてってあるんじゃないのかな・・・と話が体
 育の日から、それてしまいました。失礼。ここらで本道に復帰します。

◇夏のオリンピックとしては遅かった「東京オリンピック」の日付
 10/10 開催というのは夏期のオリンピックとしては非常に遅い時期。普通は
  8月頃に開催される(たとえば直前の北京オリンピックは 8/8〜24)のです
 が、日本の 8月は熱帯かと言わんばかりの暑さ。とても競技に良好な気候と
 はいえません。
 そこでこの猛暑の時期をはずして当初は 5月開催案が有力だったそうです。

 風薫る 5月、オリンピック旗の上には鯉のぼりなんて構図は絵になったかも。
 しかしこの案はヨーロッパ、殊に冬の長い北欧の諸国から 5月開催では十分
 な練習時間がとれないという反対が出たことから廃案。次の案として10月と
 なったものです。

 10/10 になったのは、秋梅雨のあけの時期の予測と、10/10 がその当時は晴
 れの特異日だったことによります。

 この日は1964年以前のデータでは34年間で降水量 1mm以上の雨が東京で降っ
 た日が 4日しかない(つまり、34年間で、30回は晴れ)という晴れの特異日
 だったことからオリンピックの開会式の日とされたものです。
 (ちなみに、最近では10/10 の晴天率が低下してきていて、晴れの特異日と
 はいえなくなっています。)

 10/10 は晴れの特異日では無くなってしまいましたし、祝日としての体育の
 日は10月の第 2月曜日という移動祝日となってしまいましたし、もしかした
 ら近いうちに休日でもなくなるかもしれませんから、数年後には

  昔は運動会を開くための「体育の日」っていう休みがあったそうですが、
  なぜ現在は無くなってしまったのでしょうか?

 なんていう質問が、こよみのページ届くようなことがあるかもしれません。
 こんな質問が寄せられるようになるのと、こよみのページが無くなってしま
 うのと、とっちが早いかなと考えてしまった10/9。
 明日は 10/10、昔の「体育の日」、明後日 10/11は2010年の「体育の日」で
 ございます。

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.std@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2010/10/09 号

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