こよみのぺーじ 日刊☆こよみのページ スクラップブック  (PV , since 2008/7/8)
■冷えますね?
 「いやー、今日は冷えますね」

 今や、何事も地球全体を見渡さなければならない時代になりましたから、本
 日の日刊☆こよみのページも、地球全体をとらえる広い視野から暦のこぼれ
 話を書き始めてみました。

◇遠日点を通過する日
 今日(2011/7/4)の深夜、23時54分に地球が太陽から一年で一番遠く離れる
 点、遠日点(えんじつてん)を通過します。
 この地点を通過する時の地球と太陽との距離は

  1億5210万km

 太陽と地球の距離の平均は 1億4960万kmですから今日は平均よりも 250万km
 も遠い日ということになります。地球と月の距離はおよそ38万kmですから、
 地球−月の距離の 6.5倍も平均より遠ざかっていることになります。
  250万kmといえば、人間の大体の歩行速度が4km/時ですから、歩き続けて

  2,500,000 / 4 = 625,000時間 ≒ 26042日 ≒ 71.3年

 もかかる距離です。人生とは重き荷を背負って遠き道行くようなものだそう
 ですが、それにしても遠すぎます。こんな大きな距離を一年で行ったり来た
 りする地球も大変ですね(それも70億人からの重荷を背負った人間たちをみ
 んな背負ったまま)。

◇地球は冬?
 太陽から一番遠ざかっている日ということは、当然太陽から届く光の量も少
 ないことになりますから、今日は地球が一年で一番暗くて寒い日と言うこと
 になります。ということで冒頭の一文となったわけです。
 日本の現実はというと、皆さんのお感じのとおり。多分「寒い」という方の
 割合は限りなくゼロに近いでしょうね。

◇どれくらい遠い?
 すでに今日の太陽と地球との距離はその平均の距離より 250万kmも(!)遠
 いと書きました。月までの距離の 6.5倍も(!)というと、随分遠いように
 思えますが、そこはそれ宇宙は大きい。この 250万kmという気の遠くなるほ
 どの距離も太陽と地球との距離から見るとほんのちょっとの差。割合で言う
 と、

  250万km / 1億4960万km ≒ 0.017 (1.7%)

 平均距離を100%とすれば、たったの1.7%遠いだけ。
 地球の軌道は楕円・・・と言ってもこれを紙に書いたものをみてもまず、ひ
 しゃげていると気付かないくらいの違いなのです。まあ、このくらいの差で
 すから地球は冬と言いながら、その寒さはたいしたことは無くてすんでいま
 す。ちなみに、地球全体が太陽から受ける光の量と言うことで考えると、今
 日は一年の平均より約3.3%少ない日ということが出来ます。

 このメールが届く頃、地球はほんの少しずつ太陽から遠ざかりつつあります。
 そして明日のメールが届く頃には地球は遠日点を通過し終えて今度は太陽に
 近づきつつあるはずです。


  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.std@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2011/07/04 号

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