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■観蓮節
 今日(2011/07/24)の旧暦の日付は六月二十四日。
 その昔の中国(まだ太陰太陽暦、いわゆる旧暦が使われていた頃の)では、
 六月二十四日は観蓮節(かんれんせつ)と呼ばれ、蓮の花が開く様を眺める
 観蓮会が開かれたそうです。

 この中国の風流な行事は、江戸時代の儒学者たちによって日本にも紹介され
 て、上野の不忍池催されたことが有っそうです。

 現在でも全国の蓮の名所ではこの観蓮節の日付の近辺・・・旧暦の日付だっ
 たり、旧暦の6/24をそのまま新暦の6/24としたり、月遅れの7/24だったり、
 あるいはこうした日付に近い週末等々・・・に観蓮会が開かれることが多い
 ようです。

 お近くに蓮の名所と呼ばれるようなところが有れば、観蓮会が開かれている
 かどうか調べてみるのもよいかも。
 まあ、そうした特別な会、特別な場所でなくともこの時期は蓮の花の咲く時
 期ですから、ご自分であの大きな葉っぱを目印に蓮の在処を見つければ、蓮
 の花を楽しむことは出来るはずです。

 早起きして、蓮の葉に朝露が輝く頃に自分だけの観連会と洒落てみるのも楽
 しいと思います。

◇古代から蘇ったハス
 日本の蓮といえば、大賀ハスの名前を思い出します。
 大賀ハスは1951年にハスの研究者であった大賀一郎博士が千葉県千葉市検見
 川の落合遺跡(縄文時代の遺跡)からハスの実 3つを発掘し、この2000年以
 上前の蓮の実の 1つが翌年見事に発芽し、花を咲かせた(1952/07/18開花)
 もの。

 ちなみに、同遺跡から発見された古代の丸木船の木は放射性炭素年代測定の
 結果、3000年以上前に生きていた木であることがわかっています。ハス自体
 の年代はというと発芽実験のため 3つとも使われたため測定されておらず、
 はっきりとはわかっていないそうですが、丸木船の木から1000年後と考えて
 も、2000年々以上昔、弥生時代以前のハスであることは間違い有りません。

 一粒の実から芽を出し花開いた大賀ハスですが、現在ではその子孫が全国各
 地(海外も含め)で栽培されています。調べてみたら皆さんのお近くでも案
 外簡単に、この古代の蓮の花を楽しむことの出来るところが見つかるかもし
 れませんね。

 昔々の中国から伝わった観蓮節の日に、もっともっと古い時代に日本の地で
 花を咲かせていた蓮の子孫の花で観蓮会なんて出来たら、時を超えた夢を楽
 しめる気がしませんか?

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
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オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2011/07/24 号

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