こよみのぺーじ 日刊☆こよみのページ スクラップブック  (PV , since 2008/7/8)
■月齢の話
 月に関する数値で一番なじみ深いのがこの『月齢』ではないでしょうか。
 よく使われる数字で、その日の月の様子を示すにはなかなか便利な数字なの
 ですが、細かな点ではよく誤解される数字でもありますので、この月齢につ
 いて話をいたします。

◇月齢とは何を表す数字?
 まずは、最も基本的であり最も重要な話。月齢が意味するものの話です。
 月齢がどうやって求められるのかを言葉で書けば

  「月齢とは直前の新月の瞬間からの経過日数」

 となります。解ったようで解らない説明ですが、じっくり考えれば難しいこ
 とを云っているわけではありません。

 たとえば、たまたま今が新月だったとします。すると、明日の同時刻は新月
 から1日が経過したわけですから、「直前の新月からの経過日数は1日」で

  月齢 1.0

 となります。では明後日の同時刻は、明明後日の・・・。以下同文。


◇月齢に小数点がつくのはなぜ?
 前の説明で「明日」ではなく「明日の同時刻」とくどい書き方をした理由が
 この疑問を解く鍵です。
 日常でも「今日は新月の日」といった使い方をしますが、こうした使い方の
 場合は新月の時刻なんて意識しないのが普通です。

 ですが、月齢計算の起点になるのは新月の日付ではなく「新月となる瞬間」
 なのです。例えばこれを書いている時点での直前の新月の瞬間は、

  日本時 2011年 9月27日 20時 9分 (= 2011年 9月27.84日)

 という具合です。
 では今日(10月22日)の正午の月齢はといったら

  26日正午を日で表すと ⇒ 22日 + (12時 / 24時間) = 26.5日
  26日正午の月齢を計算 ⇒ 22.5 - 27.84 + 30 = 24.66 (月齢)

 このメールマガジンに記載された22日正午の月齢は、 24.7 。小数点1位ま
 で表示しているので、上記の計算とぴったり。いかがですか?

◇今日の月齢って、いつの月齢?
 前の説明でおわかりになると思いますが、月齢計算には日付だけでなく時刻
 まで必要になります。その点から考えると、

  「今日の月齢は××」

 という表現は不正確なことになります。「今日の△時の月齢は××」という
 べきでしょう。
 ですがそれではあまりにくどくて煩雑。それで、普通は「△時」を省略して
 しまうわけです。

 問題は、この省略された「△時」がいつか。月齢の定義自体にはこの△をい
 つにするかといった決まりはありませんので、あとは使う人次第というのが
 実情です。

 私の場合は、もっぱらその日の代表値として「正午」を用いています。他に
 は午前零時や、世界時零時に当たる午前9時などが「△」として多く使われ
 るようです。
 △がいつかの共通の決め事はありませんが、きちんとしたデータを提供して
 いるところなら、△はいつかをどこかに明示していると思います。

◇月齢はいくつまであるの
 月齢の数字は、次の新月が来るとまた0(ゼロ)に戻りますから、新月と新
 月の間(朔望周期)の日数を超えることはありません。朔望周期はおよそ

   29.4 〜 29.8 日

 の間にありますから、月齢もこの数字を越えることはありません。

◇月齢は刻々と変わるの?
 既に説明したとおりで、刻々と変わります。
 本日正午の月齢が 24.66 、ではその 5時間後はといえば

  24.66 + 5時間 / 24時間 = 24.66 + 0.21 ≒ 24.9

 のようになります。ちなみに、Web こよみのページのトップページの月齢は
 そのページを表示している日付だけでなく、時刻も考慮して表示しています
 ので、月齢カレンダー(正午の月齢)とは一寸違っています。あ、もちろん
 正午にトップページを表示したら、同じになりますけど。

◇満月の月齢は?
 「満月の月齢」が決まっていると思っている方は多いのですが、これは間違
 い。満月の月齢は

  約 14.0〜15.5

 の範囲で変化します。ですから、月齢15前後が満月であるとは言えても、月
 齢の数字だけから、本当に満月か否かは判断できません。

 日刊☆こよみのページの今日の暦やWeb こよみのページの月齢カレンダーの
 月齢表示、あるいは新聞の月齢欄を見るときには、今日の月齢の話を思い出
 して頂けるとうれしいです。

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.std@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2011/10/22 号

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