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■穀雨・2012
 今日、4/20(2012)は、二十四節気の穀雨の期間の始まりの日です。
 穀雨のような二十四節気の言葉は、一年を24の期間に分けたときのその期間
 (大体15日程度)を表す言葉でもあり、またその期間の始まりの日を表す言
 葉でもあります。ですから「今日は二十四節気の穀雨です」といった使い方
 もでき、今ではこちらの方が主な使い方となっているようです。

 さてその穀雨は三月中気と呼ばれるものです。旧暦ではこれを含む月が三月
 となります。旧暦月の上での中気の位置は年ごとに変化してしまいます。今
 年の三月中気、穀雨は旧暦の日付では3/30。旧暦の暦月は30日までしかあり
 ませんから、旧暦 3月の最後の最後になってようやく三月中気がやってきた
 ということになります。
 もし、今回の旧暦 3月が小の月で29日までしかなかったとしたら、この月は
  3月にならず、閏 2月となってしまうところでしたね。

◇「穀雨」
 さて、なぜこの時期が穀雨と呼ばれるかというと
 
  春雨降りて百穀を生化すれば也

 とか。つまり、田畑の穀物を育てる春の柔らかな雨が降る頃だからという意
 味です。二十四節気の中には解説が無いと意味の分からない言葉も有るので
 すが、「穀雨」はその文字を目にするだけでおよその意味が分かる分かりや
 すい名前ですね。

 現在は太陽の位置を表す座標の一つ、黄道座標という座標系で黄経30°とな
 る瞬間を含む日と定められており、新暦では毎年4/20頃(ここ暫くは、ずっ
 と4/20)です。
 二十四節気はその決定のプロセスから見ると、太陽暦そのものですのでこの
 ようなことになるのです。

 新暦の場合、このように二十四節気の日付がほとんど変化しないので、二十
 四節気の存在意義が薄らいでしまっています。このため、

  「旧暦の二十四節気では・・・」

 などという使われ方をされることが多く、二十四節気は太陰暦によって決め
 られるものだという誤解がはびこっています。
 二十四節気は一種の太陽暦。太陰太陽暦である旧暦にあっては、その「太陽
 暦」の部分を担う存在です。

 日刊☆こよみのページをお読みの皆さんは、くれぐれもおかしな誤解はなさ
 いませんように。

 それはそうと、穀雨の期間の始まりの日である今日の天気予報は私の住む町
 では雨がち。春の大地はたっぷりと潤うことになるでしょう。
 ただ、穀雨の頃の雨も長引けば「菜種梅雨(なたねづゆ)」と呼ばれ、恵み
 の雨も鬱陶しいものに変わってしまいます。あんまりしつこいと嫌われちゃ
 うわけですね。

 今日の雨、嫌われることのない長さで、「恵みの雨」だけで終わってほしい
 ものです。

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.std@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2012/04/20 号

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