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■霜の季節
 昨日、2013/10/23は、二十四節気の霜降の節入りの日でした。
 暦の上でのこととはいえ、いよいよ「霜が降る」季節になって参りました。
 朝夕は、「寒い」と感じますが、それもそのはずということですね。

◇初霜
 今年は北海道の旭川ではなんと、今より一月も早い9/21、つまり秋分より前
 に既に「初霜」が観測されているそうです。

 旭川の平年の初霜は10/8ということですから、旭川にしても今年の9/21の初
 霜は早いほうだったようですが、平年でも今から半月前には初霜が降りると
 いうことになります。やはり北海道は寒いようですね。

 平年の日付で見ると初霜は北海道は10月末頃までに、東北地方や長野などで
 は11月、その他の地方では12月頃に見られます。
 北海道では初霜が早かった今年ですが、その他の地域でもやはり早いのでし
 ょうか?

◇霜は降る?
 話の切っ掛けになったのは二十四節気の「霜降」。
 霜降はそれこそ「霜降る」とありますが、本当に霜は降ってくるものなので
 しょうか?

 霜が降りるのは、前の晩からよく晴れていて風の弱い日の朝です。
 こうした日の朝に草の葉などに降りた霜を見ると霜が空から降ってきたもの
 のように思えます。ですが本当は、霜は地上に近いところから先に「降りる」
 のです。
 地面から始まるなら降りるのではなくて、昇るものなの?

 夜、晴れていると放射冷却によって地面は冷やされ、気温(地上から1.5mの
 部分で計った温度)が 2℃ほどまで下がると、地面に近い部分の温度はさら
 に低くなって、氷点を割り込み、空気中の水蒸気が凍結します。

 水蒸気が凍結してしまうと、この小さな氷の粒はゆっくりと降下して、地面
 や草の葉に降りて、霜となります。
 お、小さな世界で見れば、霜はやはり「降る」もののようです。
 だから、屋根のあるような場所には霜はないのですね。

 北海道をのぞけばまだ、「霜が降る」時期はもう少し先となりそうですが、
 霜は降るものなんていう今日の話を、草の葉に降りた霜を見ながら思い出す
 朝も、そう先のことではなさそうです。

 霜の降りた風景は、なかなか美しいものですが、あまり早すぎて農作物に被
 害を与えてもらうのは困りもの。
 出来ればことしも、程々の時期になってから降りてきて、朝の景色を飾って
 くれるといいですね。

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
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オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2013/10/24 号

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