こよみのぺーじ 日刊☆こよみのページ スクラップブック  (PV , since 2008/7/8)
■沈まぬ月?
 「沈まぬ太陽」といえば、山崎豊子の有名な長編小説のタイトル。今日の暦
 のこぼれ話は、よく似ているけどこれとはちょっと違う「沈まぬ月?」の話
 です。
 「沈まぬ月」といいながら、最後に「?」が付いているところがご愛敬です
 が。

 この日刊☆こよみのページを継続してお読み下さっている方なら、時折月没
 の時刻が下のように「無し」となっていることがあるのに気づかれていると
 思います。
 もし気づいていなかった場合は、これから気づいてくださいね・・・。

 例 
   2/5 月出  9時44分( 77度) 月没 23時14分(284度)
   2/6 月出 10時23分( 73度) 月没 ・・無し
   2/7 月出 11時 3分( 69度) 月没  0時13分(288度)
   2/8 月出 11時45分( 67度) 月没  1時 9分(291度)
 

 この日刊・・・は毎日、今日と明日の二日分掲載ですが、今回は説明のため
 4日分の表示をまとめてみました。
 (日刊・・・のバックナンバーを引っ張り出すか、こよみのページの月出没
  時刻計算のページ( http://koyomi8.com/sub/moonrise.htm )を参照)

 確かに 2/6日の月没が「無し」となっています。ですがその日の夜には半月
 直前の月が見えたはず。新月だから見えないなんていう話ではありません。
 なぜこんな事が起きるかは前後の日の月没の時刻をよく見れば簡単にわかり
 ます。さ、じっくりご覧下さい。

  ・・・ じっくり見てる ・・・ じっくり見てる ・・・
 
 さ、そろそろおわかりになりましたか?
 前後の日の月没時刻から、月没の時間間隔を求めて下さい。
 そうすると上の例ではそれぞれ、

  24時間59分 (2/5〜2/7の月没時刻の間隔)
  24時間56分 (2/7〜2/8の月没時刻の間隔)
 
 日付で見ると、2/5〜7で2日の違いと2/7〜8で1日の違いと、日数の差には
 違いがありますが、間隔で見るとどちらも25時間弱で大差なし。
 これが今回の答え。

 月没の時間間隔は大体、24時間30分〜25時間10分ほど。1日の長さである24
 時間より少しだけ長い。このため23時30分頃に月没た翌日はその日の内
 ( 0時〜24時)に月没が起こらず、日付が更に1日進んだ 0時過ぎに月没と
 なることになります。

 『なーんだ、そんな当たり前のこと』

 とわかってみればそう言われそうですが、意外に皆さん、この当たり前のこ
 とに気が付かないみたいです。こよみのページにその手の質問が度々寄せら
 れるのがその証拠です。

 今回は月没の無い日を採り上げましたが同じ理由から月出の無い日も生まれ
 ます。ともに大体一ヶ月に1回、まれには2回こんな事が起こるのです。
 「月没・・・無し」とあっても、決して

  沈まぬ月

 ということではありません。
 ちゃんと沈んでいるんですよ。

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.std@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2014/02/13 号

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