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■またもや残念な、金環日食(2014.4.29)
 本日はずっと昔は「天長節」、昔は「天皇誕生日」で、少し前までは「みど
 りの日」だった、「昭和の日」です。
 皆さんいかがお過ごしでしょうか。
 こんなに、沢山名前を変えた祝日って少ないでしょうね。

◇今日は金環日食・・・ですが
 沢山な前を変えた祝日の話からスタートしましたが、内容はまるで祝日とは
 無関係。日食の話です。

  2週間前に「残念な皆既月食」の話を書きましたが、覚えておいででしょう
 か。4月15日の話です。
 あれから、 2週間が過ぎて皆既月食を引き起こした月と太陽は、その位置関
 係を 180°入れ替えて今度は金環日食を引き起こします。

 金環日食といえば、 2年前の2012年には日本中に日食フィーバーを巻き起こ
 した金環日食がありましたが今回は、打って変わってどこからも騒ぎが伝わ
 ってきません。寂しいですね。
 誰も採り上げてくれず、不憫なので日刊☆こよみのページでは採り上げてあ
 げることにしました。

  話の種が切れて困っているからだろう

 などとお考えの方がいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありませ
 んよ(多分・・・)。

 本日の金環日食は、前年ながら日本では見ることが出来ません。
 金環日食どころか、日本では部分日食すら起こらないのですから、だれも採
 り上げないのも当然です。今回の日食が見える地域は南半球。オーストラリ
 ア大陸及び南極大陸とその周辺の島々で見ることが出来ます。

 ゴールデンウィーク中に海外旅行の目的地として人気のあるオーストラリア
 で金環日食が見られるのなら、もう少し騒がれてもよさそうですが、その様
 子もありません。なぜか?
 なぜなら、オーストラリアで見られるのは部分日食まで。話題になりそうな
 金環日食が起こるのは、南極大陸ですから。

 さらにさらに追い打ちをかけるように、南極まで行ったところで金環日食と
 なる場所はほんの狭い範囲。その上そこまで執念でたどり着いたとしても、
 金環食が起こったと思ったら、直後に太陽が沈んでしまうという悲しい結果
 が待っているだけ。

 ここまで悪条件の重なる「金環日食」って、もし見ることが出来たとしたら
 ある意味大変希少価値のあるものになるかもしれませんね。
 もちろん、そのことを「解ってくれる人」がいればですが。

◇日食って珍しい現象?
 残念な日食の話ばかりじゃ寂しいので、もうちょっとだけ日食の話です。

 日食というと「珍しい現象」のように思われがちですが、地球全体で見ると
 実は月食より起こる回数は多いのです。
 ただ、月食と違って日食は見える範囲が狭いので、

  「日本で」

 といった具合に場所を限定すると、月食よりずっと珍しい現象となってしま
 いますので、地球全体でも珍しい現象のように思えてしまうだけです。
 地球全体で見れば、今回の大変残念な金環日食も歴とした金環日食の一つと
 数えられます(ほんのちょっぴりとはいえ、金環日食が起こるはずなので)。

 ちなみに、今年は 10/24にも部分日食が起こりますが、こちらも「地球全体
 で考えれば」。こちらも残念ながら日本では見ることが出来ません。
 日本で見える嬉しい日食はいつあるかなと調べてみると、一番近いところで
 再来年の2016/03/09。

 このときの日食は日本では部分日食ですが、インドネシアなどでは皆既日食
 となりますので、皆既日食ツアーなども計画されるかもしれませんね。
 そのときまで、日刊☆こよみのページが続いていれば、

  ちょっと嬉しい日食

 の話題を書くことになるかもしれません。
 随分先の話ですけれど。

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.std@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2014/04/29 号

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