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■巣籠もりの虫戸を開く
 今日(2015/3/6)は二十四節気の一つ啓蟄。
 七十二候は「巣籠もりの虫戸を開く」です。

 この七十二候は「蟄虫戸を啓く」という中国から伝わった時の言葉を日本風
 に書き直したもので、中身は同じ、土の中で冬を過ごしていた虫たちが活動
 始める時期という意味です。

 蟄虫戸を啓くといえば、七十二候にはこれと対となる言葉があります。

  蟄虫戸を閉ざす(虫かくれて戸をふさぐ)

 ()の中の言葉は、こちらも日本風に書き直したものです。
 では今日、戸を開いて出てきた虫たちが戸を閉ざして眠りについた「蟄虫戸
 を閉ざす」はいつかというと、昨年の9/28です。

 虫たちは、 159日間も引きこもって冬休みだったということになります。
 差し引くと虫たちの活動期間は、 206日間。
 206日活動して159日休み。羨ましい・・・。

 でも考えてみると、この休みの日数はほぼ週休3日の休みの日数に相当しま
 すから、週休二日に祝日、それと盆正月の休みなどを考えると、それ程多く
 もないのかもしれませんね。活動期間中の虫たちには土日の休みはないでし
 ょうから。
 
 さて、七十二候の「蟄虫戸を啓く」という言葉も「蟄虫戸を閉ざす」という
 言葉も、元はといえば生まれたのは中国の内陸部で、日本よりも大分平均気
 温の低い場所です。どれくらい違うかを平均気温で比べてみると

   9/28頃 太原市:13〜14℃  東京:21〜 22℃
   3/06頃 太原市: 1〜 2℃  東京: 7〜  8℃

 6度〜8度も違います。
 こんなに寒いなら、長い冬休みが欲しいというのも解る気がします。
 中国内陸部に比べたら随分暖かい日本で暮らす虫たちはもっと長いこと働い
 ているのでしょう。もしかしたら日本の虫たちは

  我々にも完全週休二日相当の冬休みを!

 なんて、週休二日制が普及してきている人間達をうらやんでいるかもしれま
 せんね。

 さて、本日は「巣籠もりの虫戸を開く」の日。
 既に働き始めているでしょう日本の虫たちの姿を何処かで目にすることが出
 来るのではないでしょうか。

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.std@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2015/03/06 号

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