こよみのぺーじ 日刊☆こよみのページ スクラップブック  (PV , since 2008/7/8)
■「ごめんねの日」にゴメンね?
 いつものように、日刊☆こよみのページの記事のまとめ作業を行っていれば
 必ず目に入ってくるのが

  今日の記念日

 です。
 日刊☆こよみのページの今日の記念日の欄には、基本的に 5つまでの記念日
 を載せています。
 もちろん、少ない日は 5つも無いこともありますが、多い日だと、10以上も
 記念日が並ぶことがあり、そうした場合は多すぎるので、意味のありそうな
 もの(その判定は私の独断)の上位 5つを目処に掲載しています。

 さて、本日もいつものように今日の記念日を見ていると

 ・世界人権デー
 ・ノーベル賞受賞式
 ・三億円事件の日
 ・アロエヨーグルトの日
 ・ごめんねの日

 の 5つが並んでいました。

 『「世界人権デー」は当選。「三億円事件の日」は、今日だったのか。これ
  も当選だな。「ノーベル賞授賞式」は、きっと今晩のニュースになるだろ
  うからこれも入れておこう。「アロエヨーグルトの日」は、どうしようか
  な。ま、好きだからとりあえず当選としておくか。さて次の「ごめんねの
  日」は・・・』

 ここに登場した記念日の中で、三億円事件の日くらいまでは皆さんご存じで
 しょう(「三億円事件」といわれても、何のことだかわからない人は増えて
 きたかもしれませんけど)。しかし、後の二つは?

 「アロエヨーグルトの日」は企業が商品のPR用に提唱したものだと、まあ見
 当がつきます。アロエヨーグルトは今もよく見かける商品で、1社だけが作
 っている商品というのではなく、大分定着しているようなので、まあ、いい
 かななんて考えたのですが、その後の「ごめんねの日」とはなんぞや?

 ということで、こよみのページの「今日は何の日」データの説明の箇所を取
 り出してみると


 ・ごめんねの日
  ファーミリーレストランチェーン等を運営する株式会社すかいらーくが
  2009年に「すかいらーくガスト」の新メニュー、「はみ出るビーフステ
  ーキ」発売にあわせて制定。皿からはみ出すほど大きくてごめんねの意
  味を込めたと云われる。

 うーん、これって、もう誰も覚えていない記念日だろうな。ひょっとした
 ら、これを作ったレストランチェーンの担当者だって、覚えていないかも
 しれない。いいや、削除しちゃおう。
 「削除ボタン」をポチッと。

◇増え続ける記念日
 「ごめんねの日」のように、こんな記念日があることなど、多分今日の記念
 日なんか書いていなければ思い出すことも無い、あるいは、思い出したとこ
 ろで、感心もしないし興味も無いという、聞いたこともないような記念日が
 沢山あるものです。そして思います、

  記念日って増える一方だな

 と。様々な記念日を集めている日本記念日協会という会が有ります。公的機
 関ということではありませんが、記念日登録制という方式で様々な企業、団
 体等が制定した記念日まで集めているので、記念日のデータが必要な場合は
 重宝します(日本記念日協会HP http://www.kinenbi.gr.jp/ )。

 登録にはお金がかかる(それも結構な額)という点で、ちょっと商売しすぎ
 という気もしますが、まあPR効果は高いので、広めたいという方にはそれな
 りの価値があるのかも知れません。反面、登録にお金がかかるためか、最近
 は企業・団体の宣伝的な記念日が目立つというきらいもあります。こよみの
 ページの「今日は何の日」だったら、無料で登録致しますのに・・・。

 さて、この協会に登録されている記念日だけでもその数は優に1000を超えて
 います。その他、誰が言い出したのかもわからないような記念日も山のよう
 にあるので、記念日の数は、2万とも3万とも
 言われます。ほんとうに、山のようです。
 また著名人の誕生日や、忌日なども当然増え続けます。

◇賞味期限の切れた記念日
 記念日のデータは登録されて、あるいは何処かで生まれて広まって日々増え
 続けるはずですが中には、

  この記念日って、今では誰も知らないのじゃないの?

 というものも増えてきます。特に企業が新商品発売などに合わせて「○○の
 日」という商品PRのために作った記念日などは、余程ヒットして類似の商品
  や派生商品が生まれるようなものでないかぎり、商品の販売が終了したら
 もう

  誰も知らない記念日

 になってしまいます。
 云わば賞味期限の切れた記念日です。
 こうした賞味期限の切れてしまった記念日って、何処かで一括して処分出来
 ないものか。

 今までは賞味期限の切れた記念日は「みんなが忘れてしまう」ということで
 自動的に消滅していたはずですが、一旦データとして登録されてしまうとそ
 のデータベースが存在するかぎり、消滅することもなく生き続けます。

 今では更にそれがインターネットなどでも引用されたりしますから、こうな
 ると元のデータベースが無くなってもデータそのものは生き続けます。
 そして気が付くと屍々累々。賞味期限の切れた記念日の山です。
 何処かで、「もうだれも使っていない記念日」として、記念日に引導を渡す
 仕組みが必要なのではと思います。どう実現するかは、思い浮かばないので
 すけれど。

 ああ、賞味期限となった記念日に引導を渡すよいシステムができなければ記
 念日は増えつづけ、日刊☆こよみのページが「今日の記念日」だけで埋め尽
 くされる日が来るかもしれません。

 私一人じゃ無駄な抵抗という気もしますけれど、とりあえずほんじつは、日
 刊☆こよみのページの記念日データから

  「ごめんねの日」

 には引導を渡させていただきました。
 ゴメンね。
 どうか、成仏して下さい。

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.std@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2015/12/10 号

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