こよみのぺーじ 日刊☆こよみのページ スクラップブック  (PV , since 2008/7/8)
■昔は影が薄かった春分の日?
 今日は、春分の日。

 日曜日にあたっているので、明日はその振り替え休日。
 だからといって、春分の日が明日に移ったわけではありません。春分の日ま
 でハッピーマンデーの波をかぶったのか・・・なんていうことはありません
 から、ご安心を。

 現在はまだ、祝日の一つとして「春分の日」があるために、一応はその存在
 が顕かな春分ですが、昔は大分影が薄かったようです。
 和歌や俳句などでは「立春」をテーマとして詠まれたものは沢山ありますが
 では本日の「春分」はというと・・・。見る影も無し。

 春分が季節の変わり目と云うこともなく、何かの目印になるというものでも
 ないからでしょうか。もしかしたら昔の暦にも、その一端はあったのかも知
 れません。

 というのは、昔の暦では上等な物は別として、庶民が手にするような比較的
 簡便な暦では春分の箇所には

  二月中

 とあるだけで、春分と書かれていないことが多かったのです。
 ちょっと上等な物ならば、

  春分二月中

 と書かれていたのですが。
 
◇お彼岸の影に隠れた?
 それともう一つ影が薄くなる理由として思い浮かぶのは、春分の日は、

  お彼岸の中日

 でもあり、この「お彼岸の中日」のほうが、人々の生活の上では重要で、そ
 れがために、このお彼岸の中日という言葉の陰で、影の薄かった春分はます
 ますその影を薄めてしまったのかも。可愛そうですね。

◇現在の日本の「春分の日」
 現在、日本が祝日として採用する春分の日は、基本的には太陽が春分点と呼
 ばれる天球上の点を通過する日、二十四節気の「春分」の日です(法律的に
 は他の日になる可能性も残りますが、変更された例は今のところ皆無)。
 このため、春分の日は3/20になったり、3/21になったりします。
 近年の太陽の春分点通過日(以後、「春分日」)を並べてみると、

  3/20 2004,2005,2008,2009,2012,2013,2016,2017,2020
  3/21 2006,2007,2010,2011,2014,2015,2018,2019

 となります。
 既に書いたとおり、現在のところこの春分日が祝日としての春分の日となる
 と予想されますので、春分の日が3/20になるか21になるか、その確率は大体
 半々というところです。
 今年と来年は3/20が春分の日ですが、再来年は3/21になりそうですね。

 既に書いたとおり、現在は「彼岸の中日」ではなく「春分の日」が祝日の仲
 間入りを果たしたために、忘れ去られることがなくなり、影が濃くなってき
 た春分の日。よかったね、春分!

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
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オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2016/03/20 号

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