こよみのぺーじ 日刊☆こよみのページ スクラップブック  (PV , since 2008/7/8)
■敬老の日
 「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」

 皆さん、本日は「敬老の日」という祝日です。
 お忘れかもしれませんが。

 かく言う私も、「あれ、今日って何の日だったのかな?」と一瞬思い出せな
 くなっていました。なんだか影の薄い祝日ですね(※これは、かわうそ個人
 の感想です)。

 影の薄い敬老の日ですが、それでも祝日には祝日としての祝うべき理由があ
 ります。ということで、敬老の日の意味を再確認するために敬老の日の成り
 立ちを振り返って見ます。

◇敬老の日の日付
 2003年から、あの「ハッピーマンデー法」によって9月の第3月曜日となって
 しまって、その日付と祝日とされた関係が解らなくなってしまった敬老の日
 ですが、そうなる以前の固定された日付であった頃の敬老の日の日付にはど
 んな意味があったのかを探ってみましょう。

 日付が固定されていた頃の敬老の日は9/15(2002年まで)でした。
 この日付には、敬老の日が祝日になる前に兵庫県の野間谷村(現在兵庫県多
 可郡多可町の一部)で「としよりの日」として祝われていました。その始ま
 りは、昭和22(1947)年 9月15日、野間谷村村長門脇政夫氏の発案で、村のお
 年寄りを集めて開いた敬老会です。

  「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村作りをしよう」

 というのがその敬老会の趣旨。そしてこの日を「としよりの日」と呼ぶこと
 にしたそうです。
 では、9/15という日付とした理由はというと、この「としよりの日」につい
 ては特に意味は無く、農閑期でありかつ天候の良い時期を選んだ結果だそう
 です・・・。

 それまでの日本には特定の日にお年寄りを敬うといった行事、風習はありま
 せんでしたが、この野間谷村の「としよりの日」の主旨は大変結構なものだ
 ということで、これがやがて兵庫県全域、そして日本全国へと広がって行き
 ました。

 そして、「としよりの日」っていうのは何だな・・・という声があったのか
 無かったのか、名称はやがて「老人の日」となり、更に「敬老の日」と変わ
 って、昭和41(1966)年から祝日として祝われるようになりました。

 移動祝日になる前の日付の意味を探ろうとしたのに、生まれた時からそんな
 に深い意味は無かったのか。そのルーツまで遡っても、「敬老の日」って影
 の薄いものだったのかな?

 ちなみに、9/15という日付は、全国老人クラブ連合会によれば

  元正天皇が養老の滝に行幸された日付を太陽暦に直すとAD 717年9/15に
  なる。

 という意味があるとその理由をあげていますが、そう言われてもなんだか後
 から無理矢理見つけてきたみたいな理由ですね(※あくまでも、かわうその
 個人的感想です!)。

 本当の理由は、「農閑期だから・・・」で、特に理由らしい理由は無いとい
 うことのようです。はじめから日付の意味という点では影が薄かったという
 ことなんでしょうね。こんな「敬老の日」だからハッピーマンデーのターゲ
 ットにされてしまったのかな?

◇2003年からは 9月の第 3月曜日
 現在の敬老の日は 9月の第 3月曜日となりました。
 私などには、敬老の日が移動祝日になったのはつい昨日のことのような感じ
 がするのですが、移動祝日となってからもう14回目の敬老の日なんですね。
 月日の経つのは早いもの。

 今の10代、20代の人達からすると、「9/15だった敬老の日」というのは、も
 う歴史の中の出来事なのかもしれません。
 そんな方々にも、そんな時代があったと言うことと、「多年にわたり社会に
 つくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」祝日だということを、思い出して
 いただきたいと思うかわうそです。

 あ、祝われる側の年齢に近づいているからという個人的な理由からの希望じ
 ゃありませんよ。多分。

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
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オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2016/09/19 号

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