こよみのぺーじ 日刊☆こよみのページ スクラップブック  (PV , since 2008/7/8)
■一番日暮れの時刻が早い頃
 近頃は大分日暮れが早くなりました。
 夕方の5時には外はすでに真っ暗。夏なら、太陽が燦々と照りつけていた時
 刻なのに(ああ、夏が恋しい・・・)。
 そんなことを思いながら日没の時刻を見ていたら、東京辺りでは今日からす
 でに、

  日没の時刻が遅くなり始めていた!

 のでした。東京での日没が一番早い日は、実は昨日。
 今日からは、少しずつですが日没の時刻は遅くなってきているのです。嗚呼
 恋しい夏の日が近づいてくる!?

◇日没時刻が一番早い日は「冬至の日」ではない
 あれ、昼間の時間が一番短くなるのは「冬至の日」のはずじゃなかったかな
 と思った方がいらっしゃったのでは?
 この考え、間違ってはいません。ただ、昼の時間が一番短い日が日没が一番
 早い日ではないのです。
 実例として東京での日没の時刻を求めてみると

  2016/12/06(昨日) ・・・ 16時28分 (9時間52分)
  2016/12/21(冬至) ・・・ 16時32分 (9時間45分)
  ※北緯35°39′、東経139°45′での値

 ご覧のとおり、冬至の日より昨日の方が 4分、日没が早いのです。
 ちなみに、計算結果の末尾の()は、日出〜日没までの時間です。ご覧のと
 おり、日出〜日没までの時間は冬至の方が短いです。

 一年で一番日没の早い日(東京では)であった、昨日と今日の日没の時刻を
 比べると、ほんのわずかですが、もう日没の時刻は遅くなり始めるのです。
 「遅くなり始めている」とはいえ、ほんの1秒くらいの話ですが。

 ではなぜ、日没の時刻が遅くなり始めているのに、日出〜日没までの時間は
 これからまだまだ短くなるのかといえば、それは日没時刻が遅くなるより、
 日出の時刻が遅くなる度合いの方が大きいからです。日没時刻が遅くなって
 昼の時間が延びそうに思えても、その延びる分以上に日出が遅れて、トータ
 ルで見ると、昼の時間は短くなってゆくのです。

◇なぜこうなるのか?
 これは我々が時刻を測っている時計の針と、自然の時計の針の役割を果たし
 てくれる太陽の進み方に違いがあるためです。
 ちょっと専門的な言葉を使えば、平均太陽時と真(視)太陽時に差があり、
 その差が季節によって変化するためです。

 この差を「均時差」と呼びます。
 均時差について説明するとこれが結構大変なのでこの辺は省略させて頂きま
 す。詳しく知りたい方はWeb こよみのページの

  暦と天文の雑学
   ⇒ 冬至は一年で一番日の出の遅い日か?・・・均時差の話
  (http://koyomi8.com/reki_doc/doc_0508.htm)

 に書いておりますのでこちらをお読み下さい。

◇一年で一番日暮れの時刻が「早い頃」はいつ?
 一年で一番日暮れの時刻が早い日とせず、「早い頃」とした理由は、一番早
 い日は場所(緯度)によって違ってくるためです。

 どのくらい違ってくるかを見るため、緯度の違いによる日没が一番早くなる
 日の違いを調べてみました。以下がその結果です。目安にどうぞ。

  北緯20度 ・・・ 11月25日
   〃25度 ・・・ 11月29日
   〃30度 ・・・ 12月 2日
   〃35度 ・・・ 12月 5日
   〃40度 ・・・ 12月 8日
   〃45度 ・・・ 12月10日 ※日付けは2016年のもの

 さて、皆さんのお住いの場所で、日没が一番早くなる時期はいつごろでしょ
 うか。もう過ぎてしまいましたか? それともこれからですか??

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.std@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2016/12/07 号

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