こよみのぺーじ 日刊☆こよみのページ スクラップブック  (PV , since 2008/7/8)
■「七種粥」を食べましたか?
 今日は人日の節供(「じんじつの せっく)、
 というより「ななくさの せっく」と言った方が通りがよさそうですね。
 「ななくさの せっく」は漢字で書けば、七種の節供、あるいは七草の節供
 となります。

  「え、七草の『節句』でしょう?」

 と言われるかもしれないので、ついでに書けば「節供」は私のこだわり。
 今では、「節句」と書く方が多いようですけれど、「せっく」は季節の変わ
 り目などにおかれた祝祭の日、折り目の日である、節日(せちにち)に供す
 る膳を指す節供(せちく)が「せっく」と呼ばれるようになったものですの
 で、少数派となっても「七種の節供」のように書いております。

 おっと、寄り道してしまいましたが、話を「七種粥食べましたか?」に戻し
 ましょう。
 日刊☆こよみのページを始めて 2年目の2008年の正月後に読者の方々に対し
 て「七草粥を食べましたか」と言うアンケートを行ったことがあります。

 その結果は、67%、つまり2/3の方が七種粥を食べた(あるいは食べる予定)
 という回答を得ました。結構皆さん食べているのですね。
 (食べる回答して下さった方の中には旧暦の 1/7に食べるという回答して下
 さった方が4%いらっしゃいました。)

 どうやら今でも廃れずに続いている(ただし、アンケート対象が日刊☆こよ
 みのページ読者という点で、一般の方々の感覚とからはやや外れた結果にな
 っているかもしれませんけれど)七種粥ですが、この七種の節供の日付に
 はどんな意味があるのでしょう。

 季節の折り目となる節日の中でも、昔からことに重要視された 5つの節日を
 五節供といいます。五節供は、

  人日の節供 (七種の節供) ・・・ 一月七日
  上巳の節供 (桃の節供、雛祭り)・ 三月三日
  端午の節供 (菖蒲の節供) ・・・ 五月五日
  七夕の節供 (笹の節供)  ・・・ 七月七日
  重陽の節供 (菊の節供)  ・・・ 九月九日

 最初に書いたものが節供本来の名前(?)で、後に続く()内は、一般に知
 られた呼び名です。本来の呼び名の中には、読みにくいものもありますね。

  人日(じんじつ) 上巳(じょうし) 端午(たんご)
  七夕(しちせき) 重陽(ちょうよう)

 のように読みます。
 ご覧の通りで、基本的には奇数の月で、月と日の数字が同じになる(これを
 重日(ちょうじつ)といいます)日が節供になります。
 人日だけは、重日になっていませんが、どうやら大昔はこれも一月一日に行
 われていたようですが、一月一日は、他の行事も沢山あったためか、一月七
 日に変わってしまいました。もっとも、「変わった」のは日本に暦や五節供
 などの慣習が伝わるより前の時点だったので、日本に人日の節供が伝わった
 ときには、既に現在と同じ一月七日となっていました。

 五節供それぞれには、その節供と結び付きの強い植物があって、その植物を
 冠した呼び名があり、現在はこちらの方が通りがよさそうです。その植物を
 冠した呼び名は()内の通り。

 七種は植物名じゃないかも知れませんが、七つの種類の植物が入っているか
 ら、植物名を冠したと云っても、大間違いではないでしょう?

 さてさて、休日で朝寝坊してしまった本日の配信は午前も遅い時刻となりそ
 う。ということは、読者の皆さんの 2/3程の方は既に、七種粥を食された後
 でしょうか?

 何はともあれ、七種粥を食べて、今年も一年元気に暮らしたいものです。
 朝寝してしまった私は、このメールマガジン発行後、昼食に限りなく近い時
 刻に七種粥をいただく予定です。
 お腹空いたので、早く食べたいです・・・。


  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.std@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2017/01/07 号

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