こよみのぺーじ 日刊☆こよみのページ スクラップブック  (PV , since 2008/7/8)
■お内裏様とお雛様のならび方
 来週の金曜日は三月三日の雛祭り。
 ちょっと気が早い気もしますが、お雛様を飾るというお宅もあるだろうと言
 うことで、お内裏様とお雛様のならび方についての話です。

◇ちょっとだけ、雛祭りについて
 一応、「暦のこぼれ話」ですので、暦に関わりのある説明もしておきます。
 雛祭りは、五節供と呼ばれる重要な五つの節供の一つ、上巳の節供(じょう
 しのせっく)のことです。

 上巳とは、三月の始めの巳の日(みのひ)の意味です。この名の通り、元々
 は巳の日に行われていた行事ですが、ずーっと昔、昔の三国時代(劉備や曹
 操、孫権などが活躍した中国の三国時代。 3世紀頃)に、現在の三月三日と
 いう日付に固定された行事となりました。

◇雛人形の左右の配置
 ちょっとだけ、暦の話らしき話をしたところで、本日のお題、お内裏様とお
 雛様のならび方についてです。

 雛飾りの最上段に並ぶお内裏様(男雛)とお雛様(女雛)のならび方ですが
 地方によって、その左右の位置関係が違うことがあります。

  左が御内裏様、右が御雛様 ・・・ 関東
  右がお内裏様、左がお雛様 ・・・ 関西

 といった具合です。
 元々のならびはというと、お内裏様が右、お雛様が左でした。
 ではそれと異なるならび方が出来た理由は何でしょうか?

 ヨーロッパでは、女性が右(向かって左)、男性が左(向かって右)に立つ
 という形式でした。明治以降にこのヨーロッパ流のならび方が入ってきて、
 これを皇室が西洋式の行事について採用したことから、東京の人形商協会が
 向かって右を女性、左を男性の配置を正式すると決定したためです。

 ちなみに昭和天皇の即位の大礼でのならび方は、天皇陛下が左、皇后陛下が
 右というならび方(関東風?)で、両陛下の並んだ御写真もこの状態でした
 から、お雛様の関東風のならび方も徐々に定着したのではないでしょうか。
 この週末、お雛様を飾りつけるというお宅があれば、

  我が家はどちら風?

 とお内裏様とお雛様を眺めて見て下さい。

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.std@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2017/02/25 号

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