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■旧暦の日付けと新暦の日付けの組み合わせ
 本日は、読者の方からいただいたメールからの話題です。
 話の内容は、旧暦と新暦の日付けの関係が一致する年について。
 話のきっかけは、赤穂浪士切腹の日の旧暦と新暦の日付けの話でした。
 以下、いただいたメールからの抜粋です(やや長文)。

−−−−−−−−−− かずみさんからのメール −−−−−−−−−−−−
 > Subject:  赤穂浪士切腹の日(旧暦)
 > かわうそさん、こんばんは。いつも楽しく拝読しております。
 > 以下、新暦はアラビア数字、旧暦は漢数字で表記します。
 >
 > 今日3月20日(旧暦二月四日)は旧暦の「赤穂浪士切腹の日」でした。グレ
 > ゴリオ暦1703年3月20日(元禄十六年二月四日)に大石内蔵助以下(討ち入り
 > の47人から寺坂信行を除く)46人が切腹しました。
 > 新暦旧暦が重なるのは珍しいと思います。
 > 
 > ちなみに、先日の討ち入りの日も新暦と旧暦が一致しました。すなわち、
 > 元禄十五年十二月十四日(1703年1月30日)が討ち入りでしたが(実際は十五
 > 日未明でしょうけど)、2018年1月30日も旧暦十二月十四日でした。
 > 平成二十九年が閏五月の入る閏年でしたので、珍しかったと思います。
 > 
 > わたくしヒマを作って、旧暦閏年の十二月十四日を元禄十五年以降全て抜
 > き出して、1月30日と一致する年を全て数えてみました(貴サイトの新暦旧
 > 暦変換フォームを拝借しました)。 宝永二年以降118の閏年があって、一
 > 致は11回でした。
 > 
 > 明治六(1873)年の改暦以降では1923・1942・1961・2018の4回だけでした。
 > (数え違いもあるかも知れませんので、ご参考程度でお願いします)1月30
 > 日にお知らせすれば良かったのですけど、当日忙しくてメールでのお知ら
 > せが間に合いませんでした。
 > 今日の切腹の日はまだ調べてませんけど。またヒマが出来たら、調べてみ
 > ます。
−−−−−−−−− かずみさんからのメール ここまで  −−−−−−−

 メールを頂いて、最初は「旧暦と新暦の日次が一致すること」かなと思った
 のですが、そうではありませんでした。年は違うけれど、旧暦と新暦の月日
 の関係が同じになるということでした。

 事件が起こった年の新暦と旧暦の月日の関係
 ・討ち入りの日 新暦 1703.01.30 旧暦 12.14
 ・切腹の日   新暦 1703.03.20 旧暦  2.04

 今年の新暦と旧暦の月日の関係
 ・討ち入りの日 新暦 2018.01.30 旧暦 12.14
 ・切腹の日   新暦 2018.03.20 旧暦  2.04

 なるほど。
 1703年と2018年という年の違いはありますが、月日だけ見ると同じ関係にな
 っています。
 メールをくださった、討ち入りの日に関しては同様な一致が他にもあるかを
 かずみさんはこよみのページの新暦旧暦変換フォームで地道にチェックして
 ださったとのこと。ありがたいことです。
 結果は、現在まで11回だったということですが(事件当年を含めると12回)
 大丈夫、その通りです。ちなみに該当する年すべてを並べると次のとおり。

  1703,1722,1741,
  1798,1817,
  1828,1847,1866,
  1923,1942,1961,
  2018
  おまけ 2056

 最後は、来年以降で同じ状態になる年です。結構先の38年後。
 見てゆくと、1703,1722,1741のように、19年の間隔で繰り返される年があり
 ます。これは、太陽年の19年と月の満ち欠けの周期の 235倍がほぼ、同じ日
 数になり、日本で使われていた太陰太陽暦では、だいたい19年の周期で、月
 と太陽の位置関係が同じ状態に戻ることから、こうした現象が起こります。

 ただし、この話は太陽年にしても月の満ち欠けの周期も「平均した値」で計
 算したものなので、必ずそうなるというわけではありませんので、全部が全
 部そうなっているわけではありませんけれど、目安にはなります。
 前述した年数が、3つだったり、2つだったりでまとめられているのは、この
 19年周期に当てはまっている年です。

 暦の仕組みから考えると、旧暦と新暦の日付けの一致は、不思議な現象では
 無いのですが、実際にそんな年に巡り合うと、

  なんか不思議な気がするな

 と思ってしまうものです。
 かずみさんからのメールで、今回もそうした「何となく不思議」な感覚を味
 わいました。

◇ここから先は取り扱い注意?
 メールにありました赤穂浪士の切腹の日についても、事件の起こった年の旧
 暦と新暦の日付けの関係と一致する年を調べてみました。
 メールをくださった、かずみさんの調べる楽しみを奪ってしまうことになり
 ますので、ここから先は取り扱い注意。
 かずみさんは、読まないほうがよろしいかと。

  1703,1722,1741,1760
  1798,
  1836,
  1847,1866,1885,1904,1923,1942,1961,1980
  2018
  (おまけ)2037

 こちらは、次回は19年後ですね。

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.std@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2018/03/26 号

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