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■「畳の日」の矜持?
 本日はゴールデンウィークの先頭を切って登場する祝日「昭和の日」です。
 また4/29には「畳の日」という記念日でもあります。

◇なぜ「畳の日」が4/29なのか?
 4/29は2006年までは「エメラルドの日」という記念日でもありました。
 「畳の日」と「エメラルドの日」がかつては同じ日付であったのは、両方の
 記念日の日付が同じ色に由来して決められたからでした。
 二つの記念日の由来は

 ・畳の日 ・・・ 畳の原料となるい草の緑色から。
 ・エメラルドの日 ・・・ 緑色の宝石エメラルドをPRする日

 どちらの由来にも共通するのが「緑」という色です。
 なぜ4/29と「緑」が関係するのか?
 もうお解りだと思います。かつて、4/29は

  みどりの日

 という祝日だったからです。
 4/29が「みどりの日」であったことから、「緑」という色と関係の深い畳と
 エメラルドの記念日となったのでした。

◇「畳の日」と「エメラルドの日」の別れ
 あれ、みどりの日って 5/4のはず?
 そうです。現在は 5/4がみどりの日。でも、 5/4がみどりの日になる前の、
 1989〜2006年は4/29がみどりの日でした。
 4/29が「みどりの日」だった時代に、この日が「畳の日」と「エメラルドの
 日」になったのです。

◇「畳の日」と「エメラルドの日」、それぞれの選択
 さて今日の記念日を見ると、「畳の日」はありましたが「エメラルドの日」
 はありません。「エメラルドの日」はみどりの日が2007年に 5/4に変更にな
 ったのにあわせ、一緒に 5/4に移動したのでした。

 しかし一方の「畳の日」がは移動せず、畳の日は4/29という昔のみどりの日
 の日付にそのままとどまった結果、畳の日は4/29、エメラルドの日は 5/4と
 その日付が違ってきてしまいました。

◇記念日と時代の移り変わり
 今日、「昭和の日」は一昔前(といってもよいでしょう)は「みどりの日」
 だったことから、「畳の日」となったことは既に説明したところですが、そ
 の「みどりの日」とは離れて、「昭和の日」に留まった畳の日。

 祝日や記念日の移り変わりに、時代の移り変わりというものを垣間見るとい
 うのも、暦の楽しみ方の一つです。

 時代の変化に合わせて、自分自身も変わって行くという「エメラルドの日」
 のような生き方(?)もありますし、時代にそぐわないと解っていても、自
 分を曲げないという矜持に生きるという選択もあります。

 どちらがよいとはいえません。
 ここから先は好き嫌いの問題でしょう。
 どちらが好きかと云えば・・・私は畳の日かな?

◇余談
 ちなみに、畳の日は4/29以外にもう一つあります。9/24がその日。
 こちらは「衛生週間」の初めの日であり「清掃の日」であるという理由で選
 ばれています。両者の共通点はどちらの月日にも使われている数字が同じ、
 2,4,9の組み合わせであるということと、制定した団体がどちらも同じ団体、
 「全国畳産業振興会」ということでした。

 あら、同じ団体が制定してたんですね。
 『「畳の日」の矜持』なんて書いたけど・・・。
 矜持もへったくれもなかったかな?

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
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オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2018/04/29 号

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