こよみのぺーじ 日刊☆こよみのページ スクラップブック  (PV , since 2008/7/8)
■白秋と白虎
 皆さん次のような言葉をどこかで見たり聞いたりしたことがありませんか?

   青春(せいしゅん)・朱夏(しゅか)
   白秋(はくしゅう)・玄冬(げんとう)

 とペアになった文字がそれぞれの季節の色を表しています。
 このうち、もっともよく目にする言葉は「青春」。
 本日のタイトルに用いた「白秋」はその次でしょうか。

 ここに掲げた 4つの言葉は元々は季節を表す言葉に過ぎなかったのですが、
 後には一年を人の一生になぞらえて、季節によって人生のある段階を示すよ
 うになりました。「青春」といえば、人生の春ということです。確か、私に
 もそんな時代がありました(気のせいかな?)。
 現在はというと「白秋」の時代、人生も秋の頃ですね。

 なぜ季節にはこのような色があるのかというと、暦のこぼれ話をお読みの皆
 さんにはお馴染みになりつつある五行説によります。
 五行説では、五行(木火土金水)それぞれが次のようなものと対応します。

   季節: 木→春 火→夏 金→秋 水→冬 土→土用
   色 : 木→青 火→朱 金→白 水→玄 土→黄

 ご覧の通りで

   春は木性、木性は青。よって春の色は青 ⇒ 青春
   夏は火性、火性は朱。よって夏の色は朱 ⇒ 朱夏
   秋は金性、金性は白。よって秋の色は白 ⇒ 白秋
   冬は水性、水性は玄。よって冬の色は玄 ⇒ 玄冬

 と言うわけです。ちなみに五行それぞれの色を指して「五色(ごしき)」と
 言います。ついでに季節の神獣はというと、これまた五行説では

   神獣: 木→蒼龍 火→朱鳥 金→白虎 水→玄武 土→黄龍

 もちろんこれから「秋の神獣は白虎」という具合。
 これなんかは色からそれに対応する神獣を作り出したものなのかもしれませ
 ん。今は秋だから、白虎に守られた季節ということになりますね。

 ついでですが、五行は方位にも割り振られており、秋の神獣、白虎は西方の
 守護神獣でもあります。ああ、白虎様、あなたの守る西方から押し寄せる台
 風から秋の日本を守って下さい。
 今年はちょっと、守りが疎かですよ!

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.std@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2018/10/06 号

こよみのぺーじ 日刊☆こよみのページ スクラップブック