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■啓蟄の日・雑感
 今日(2020/3/5)は二十四節気の一つ啓蟄です。
 七十二候で啓蟄の初候は「巣籠もりの虫戸を開く」となります。

 この七十二候は「蟄虫戸を啓く」という中国から伝わった時の言葉を日本風
 に書き直したもので、中身は同じ。土の中で冬を過ごしていた虫たちが活動
 を始める時期という意味です。

 蟄虫戸を啓くといえば、七十二候にはこれと対となる言葉があります。

  蟄虫戸を閉ざす(虫かくれて戸をふさぐ)

 ()の中の言葉は、こちらも日本風に書き直したものです。
 では今日、戸を開いて出てきた虫たちが戸を閉ざして眠りについた「蟄虫戸
 を閉ざす」はいつかというと、昨年の9/28です。

 本当に「蟄虫戸を閉ざす」から「蟄虫戸を啓く」まで虫が地中に隠れていた
 とするとその日数は159日。一年の43〜4%。いいなー、長い休み。
 虫たちにしたら、活動できる期間が長いほうが嬉しいのかもしれないので、
 怠け者の判断で長い休みを羨むのは正しくないかもしれませんが。

 と、怠け者的な羨望の言葉を書いたところで、少しだけ冷静に考えてみると
 この割合って、1週間に置き換えてみると3日程度。現在は週休2日というと
 ころがかなり増えてきている(私もその口)でしょうし、その週休日以外に
 祝日や盆・正月などの事実上の休日も結構ありますから、そうした日数も足
 し合わせると私たちも同じくらいに休んでいるみたいですね。

 ちなみに、今年2020年の祝日+振替休日の日数は18日。振替休日があるとい
 うことは日曜日に重なる祝日が2つ(2/23の天皇誕生日と5/3の憲法記念日)
 ありますので、これを差し引くと16日、祝日によって休日があることになり
 ます。もっとも、祝日が休日とはならない方も大勢いらっしゃるとはおもい
 ますが。

 ※参考「現在の日本の祝日日付一覧計算」
  http://koyomi8.com/sub/syukujitsu_table.htm

 七十二候の「蟄虫戸を啓く」と「蟄虫戸を閉ざす」という言葉は、元をたど
 れば中国の内陸部生まれ。日本よりも大分平均気温の低い地域です。どれく
 らい違うかを平均気温で比べてみると

   9/28頃 太原市:13〜14℃  東京:21〜 22℃
   3/05頃 太原市: 1〜 2℃  東京: 7〜  8℃

 6度〜8度も違います。
 こんなに寒いなら、長い冬休みが欲しい虫たちの気持ちはよくわかります。
 ここよりも大分暖かい日本で暮らす虫たちの休みはもっと短いかもしれませ
 んね。日本の虫たちは

  我々にも完全週休二日相当の冬休みを!

 なんて具合に、週休二日制が普及してきている人間達をうらやんでいるかも
 しれませんね(虫たちは働き者だから、そんなこと言わないかな?)。

 さて、本日は「巣籠もりの虫戸を開く」の日。
 冬の間姿を隠していた虫たちの姿がそろそろみられるでしょうか。
 今はまだ、木々の葉は落ちているし、草の葉も枯れたままで隠れる場所が少
 ないですから、

  暖かくなったな〜

 なんて無防備に日向ぼっこなどしていると、鳥さんたちのご飯になってしま
 いますから虫さん方、気を付けてくださいね。

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.std@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2020/03/05 号

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