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■春土用の入り(2020)
 今日、2020/4/16は春の土用の入りです。
 土用は四季それぞれの切り替わる時期の間に挿入された18ないし19日の期間
 です。

 四季それぞれの間に挿入されるわけですから、土用は年間4回あります。
 元々は中国の五行説(木火土金水の5つの要素の組み合わせで森羅万象が成
 り立っているという古代の科学仮説)で季節の循環を説明するために四季に
 も五行が割り振られました。春夏秋冬と五行の対応は次のとおり。

  春:木 夏:火 秋:金 冬:水

 当然ですが、四季に五行を割り振ると、一つあぶれます。何があぶれたかと
 いうとそれは「土」。あぶれてしまった土の性質をどう扱うか考えた結果、
 「土用」という期間が生まれました。
 1年の日数を五行に割り振るために五等分すると

  365 / 5 = 73日 (閏年なら 366 / 5)

 ですので、土用の期間も合計すると73日となります。この日数更に4等分し
 て、季節と季節の間に挟み込んだものが土用です。五行説的な考えでは土用
 は、季節と季節の間にあって、季節の交代を円滑にすすめる働きをするとさ
 れています。
 春の土用は、春の終わりから夏の始まりの間に置かれた土用です。

◇春土用の期間
 現在の土用の期間は、日数で決められているのでは無くて、太陽の黄道(太
 陽1年をかけて巡る天球上の太陽の通り道)上の座標(角度)で決められて
 います。春の土用の期間はこの方式で太陽黄経(黄道座標の経度方向の値)
 が27°になる日から始まり、暦の上の夏の期間の始まりである立夏の直前の
 日までと決められています。

 今年の立夏は 5/5ですから、春土用は 4/16〜5/4の19日間ということになり
 ます。

◇春土用の間日
 土用の期間は、土公神(どくじん)という「土」を司る神様が力を強め、地
 上を支配する期間といわれ、土公神はその居場所をいじり回されるのを嫌う
 神様であるために土用の時期に、「土をいじる」行為は禁忌とされていまし
 た。

 土をいじることとは、土木工事、井戸浚い、耕作地を耕すこと、竈の改修な
 どなど。沢山あります。
 この沢山ある行為を土用の期間である18〜19日間行えないとしたら、こうし
 た仕事をする人たちはたまったものではありません。そこで考え出されたの
 が、「土用の間日(まび)」。この土用の間日に当たる日は、土公神の障り
 の無い日とされています。

 間日は、各季節の土用毎に決まった十二支の日と決められていて、春の土用
 の間日は、巳・午・酉の日。
 今年の春土用の間日は

  4/20,21,24 5/2,3 の 5日

 です。
 この間日の期間は土公神様が地上を離れていらっしゃるそうで、このため土
 をいじっても祟られないということです。
 「土公神様の居ぬ間の土いじり」というわけです(もちろん「迷信」の類い
 ですから、気になさらないように)。

 土用は「季節の終わり」に挿入されていますから、春の土用がやって来たと
 いうことは、暦の上ではそろそろ春も終わりの頃、晩春と言うことになりま
 す。まだまだ寒いのに、もう春も終わり? 早すぎますよ。

  参考 土用と間日の計算 → http://koyomi8.com/sub/doyou.htm

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   magazine.std@koyomi.vis.ne.jp までお願いします。)

オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2020/04/16 号

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