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■「秋分の日」の四方山話・2020
 「先祖をうやまい、なくなった人をしのぶ」

 国民の祝日に関する法律に記された祝日、秋分の日の内容です。
 政教分離の立場から彼岸会(ひがんえ)という仏教行事の名前は登場しませ
 んが、内容を見れば「秋の彼岸の中日」が祝日になったということは一目瞭
 然ですね。

◇元「秋季皇霊祭」
 秋分の日は終戦前は「秋季皇霊祭(しゅうきこうれいさい)」という祭日で
 した。

 余談になりますが、現在でも「祝祭日」という言葉を使うことがあります。
 これは、「祝日と祭日」ということなのでしょうが現在の祝日法には祝日と
 祭日の区別はなく全て「祝日」です。

 これに対して終戦前の法律では国としての祝いの日である祝日ともっぱら皇
 室の祭事にかかわる祭日があり、区別されていましたので今でもその当時の
 「祝祭日」という言葉が残ったのでしょう。
 ちなみに、秋分の日の前身である秋季皇霊祭は「祭日」でした。

 この秋季皇霊祭ですが、皇祖を祭る行事で元々は宮中でも行われた彼岸会を
 祭日としたものです。彼岸会は先祖を祭る仏教行事ですから内容は同じ。た
 だ国家神道を推し進める上では仏教行事であっては困るので、秋季皇霊祭な
 どというような名前を付けて仏教行事に神道行事の衣を着せたといったとこ
 ろのようです。

◇秋分の日は移動祝日
 秋分の日は春分の日と同じく太陽の位置と関係する祝日です。
 基本的には太陽黄経が 180°となる瞬間を含む日である「秋分日」という日
 が祝日となります。この秋分日は長いこと大体9/23であることが続いたため
 秋分の日は9/23だと思い込んでいる方もいらっしゃって、2012年から9/22と
 なる年が現れるようになって、面食らったという人もいたようです。

 本日も9/22。さすがに現在は9/22という秋分の日が現れても話題にはなりま
 せんが2012には、ちょっとした騒ぎがあったな(手帳などのカレンダーの誤
 りなど)と記憶しています。

◇秋分の日と国民の休日
 「国民の休日」と呼ばれる日があります。
 新聞などでも当たり前に使われるため、これが正式な名前だと思っている方
 がいらっしゃるようですが、これは誤り。
 祝日法には単に「休日」だけ書かれていて「国民の休日」という名称は見あ
 たりません。ただこれだと他の休日と区別がつかないため、国民の休日と呼
 び習わされているだけです。

 元々は 5月のゴールデンウィークの隙間( 5/4)を埋めるために考えられた
 と思われる休日です。ところが2007年以降は 5/4が「みどりの日」として祝
 日の仲間入りしてしまったため、国民の休日はカレンダーから姿を消してし
 まいました。寂しいなと思っていたら、この国民の休日が時々秋に姿をす様
 になりました。

 その最初は2009年。移動祝日となった敬老の日と秋分の日の間に、国民の休
 日の規定に合致する日が出来るのです。これまでこの敬老の日と秋分の日に
 挟まれた国民の休日が現れたのは2度。2009年と2015年でした。
 ではこれからはというと、現在の祝日法が変わらないとするなら

  2026/9/22 , 2032/9/21 , 2037/9/22

 に現れます(〜2040年まで調べた結果)。うーん、ちょっと先だな。
 まあ、すぐにはきませんが6年後の秋のシルバーウィーク(?)出現を楽し
 みに待つことにしますかね?

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
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オリジナル記事:日刊☆こよみのページ 2020/09/22 号

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