風のたより・・・望月海月

〜四国、愛媛からの風のたより〜

立春の日の日帰り旅行

 立春。  好きな言葉です。

 北半球が春に向けて歩き出す日、家族と共に広島県呉の大和ミュージアムを訪れました。

 迫力ある戦艦大和十分の一模型をはじめ、数々の展示物を見てきました。  大和が沈没した場所から引き上げられた遺品の数々。  その中に海軍が使用していた食器があった。縁は錆びてしまっていて、海底に封印されていた時間の長さを物語っている。実は、この食器はわが家にもあるのです。

 私が嫁いだばかりの頃、何故、姑は料理に使う大小のボウルと犬のえさ入れを一緒に重ねて置くのか、不思議に思っていました。犬など飼っていないのに。  ある時、私は、犬のえさ入れと思っていたものが、舅が海軍兵だった頃食事のたび使っていた食器なのだということを知った。

 当時は国のため、命の危険も顧みず戦いながら、犬のえさ入れと何ら変わらない粗末な食器で食事をしていた舅を思って、なんとも言えない気持ちになったのを覚えている。

 大和の乗組員が、家族に宛てた手紙に涙した。  映画「男たちの大和」のワンシーンが、まぎれもない現実であったことを伝えてくれる。  

 いっしょに行った主人の叔父は、整備士として本物の大和に乗った経験を持つ。

 「呉の風景も変わってしもうたのう。」

 帰りのフェリー乗り場から、あたりの風景を眺めながら、ぽつりと呟いた。

 この日、呉には春の雪が舞った。

 訪れた誰もが願っただろう。  落ちては消えるこの雪のように、人の命が戦争によって無駄に消えていくことがないように、と。

大和ミュージアム

 

  • 15年ほど前に呉に1年間住んでおりました。15年でも街の様子は変わっていることでしょう。ましてや60年では。2006-02-07 (火) 04:28:37様変わりした街のように、60年で人も変わったのでしょうか。変わったとしたらそれは善い方にでしょうか、それとも。どうなんでしょうね。 --

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良いお年を!(2005-12-31)

 今年も、残すところあと数時間。皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 つらい事、嬉しい事、今年もいろいろありました。

 そう言えば、除夜の鐘は、煩悩の数を現しているという。バチ当たりな私などは、えっ?煩悩って百と八つもあったっけ?などと首をかしげてしまう。

 僧侶の友人の話によればその内訳は、6×3×2×3=108  人間は外界を六根(目、耳、鼻、口、心、身)でとらえ(6)、その捉え方は、好、平、悪に分かれ(3)、さらにそれらは、浄と不浄に分かれ(2)、過去、現在、未来(3)にわたって続いていくことを現しているそうだ。

 言われて見れば、ああ、なるほど、と思う。

 来年もいろんなことがあるんだろうな。

  人間は、ハハハ(8×8=64)と笑い、シククシク(4×9=36)と泣く。  振り返ってみれば、楽しいことが64パーセントで、つらいことが36パーセントくらいの割合に見えるものらしいけど、、、、。    できれば楽しいことばかりだったらいいな。(^^;

 かわうそさんをはじめ、このページを読んで下さるみなさん、稚拙な文章を読んで下さりありがとうございます。すてきな出会いをありがとうございました。  来年もどうぞよろしくお願いします。

 来る新しい年が皆様にとっても、楽しいことが多い一年となりますように!

 カンパイ!

  • >ハハハ(8×8=64)と笑い、シククシク(4×9=36)と泣く...よいことを伺いました!楽しいことが多いのですね!よい1年になりますように。 -- 2006-01-02 (月) 13:50:56
  • 望月海月さん、はじめましてこんにちは〜。いわし猫と申します。108=6×3×2×3、だという解説、面白く拝読しました。数学的にも、煩悩的にも、思わず納得です。今年もどうかよろしくお願いします♪ -- 2006-01-08 (日) 15:00:40
  • SAYAさん、いわし猫さん、書き込みありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。 -- 2006-02-06 (月) 19:24:14

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街にサンタがやって来た(2005-12-15)

 クリスマスの光のオーナメントが街を飾る頃になると思い出す。

 某デパートに勤めていた頃、毎日のハードな仕事と人間関係に疲れていた。  それでも、クリスマスの時期だけは楽しかった。友達や恋人、あるいは子供たちへ、プレゼントを買っていく人たちのうれしそうな笑顔に、ちょっぴり元気をもらっていたのだ。

 そんなある日、冬帽子を目深にかぶった初老の男性が、ノート、鉛筆などを40組もプレゼント用に買って行った。

 数日後、何気なくめくったクリスマスの朝の新聞の片隅には、「サンタクロース現る!?」の文字。記事を読んでみると、養護施設のドア付近にプレゼントが置かれ、事務室の人が気配に気付いて出てきた時には、男性がバイクに乗って走り去るのが見えた、というのだ。そして、ご丁寧に、「プレゼントは市内の某デパートの包装紙で包まれ、、、。」とあった。

 なんて粋なことをするステキなおじさん!

 次から次へと物騒な事件が震撼とさせる世の中に、ほんわか温かい光を放つ出来事だった。

 クリスマス、誰もが誰かのサンタになる。  私は思う。サンタクロースは、赤い服を着た特別な人じゃない。  私は信じる。大切な人の、あるいは見知らぬ人の、幸せを願う心そのものがサンタなのだ、と。


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星のかけら(2005-11-3)

 今朝目覚めたら、晩秋の静かな雨が降っていた。  外に出ると、庭に金の星がたくさん落ちていた。  優しい歌を口ずさむように降る雨がなつかしい匂いがする。  近づいてみると、金の星は金木犀の花だった。  

 今年はいつまでたっても暖かく、特に暖かいこの地方は金木犀の開花もいつもの年よりも遅く感じた。    まもなく冬の訪れ。

 過ぎ去っていく季節の足跡がまたひとつ、、、。

   

           

柿物語(2005-10-2)

 わが家の庭にある二本の柿の木。  そのうちの1本は、種から育てた。  今から12年ほど前、食べた柿の種を埋めると翌年の春、芽がでてきた。  柿の木は見る見る大きくなって、8年後には5個の実をつけた。  「桃栗3年柿8年」とはよく言ったものだ。  8年間わが家の庭で育った柿はどんな味がするのか楽しみにしていたのに、思わず顔をしかめるほど渋くて、とても二口目を食べる勇気はなかった。  柿は、まだ幹の柔らかい頃、接木をしないと甘い実は生らないのだということを教えてくれた人は、「渋い柿は干し柿にするといいよ。」とも教えてくれた。  それから毎年、5、6個の柿を干し柿にして食べている。

 柿にはまれに「黒柿」というものがあるらしい。  とは言っても、柿の品種ではなく、幹の内側に黒い模様のできた柿のことだという。  タンニンという成分の影響で、渦巻きやうろこのような黒い模様ができるらしいのだが、きわめてめずらしく、何万本に1本という確率。珍しい模様のものは、家具に加工されたり置物として珍重されるが、幹の内側にできるので、木を切ってみないとわからないという。

 わが家の柿。  甘柿になるチャンスを逃してしまった。  でも、もしかしたら、何万分の一のチャンスを掴むかもしてない、と思うとちょっと楽しい。 

  • 望月海月様、初の独自投稿お疲れ様です。これから、よろしくお願いします。 -- 2005-10-02 (日) 21:54:03
  • 初めまして。うちにも柿は4本。立派なのはしっかりと渋で、小さくって種の多いのは甘いの。干し柿は面倒で・・・黒柿は茶道具にも珍重されています。わたしはお香合(風呂の季節にキャラとか入れる用)を持ってます。持っているだけで使ってません。お茶道具が揃っていないのです。 -- 2005-10-03 (月) 17:13:45
  • かわうそさん、ど〜もお世話になりました〜。(^^;;次は写真を載せたいと思っています。十三夜さん、私はまだ黒柿の実物は見たことがありません。お茶は時々点てて飲んでいます。でもお茶道具は一通りそろえると大変な -- 2005-10-04 (火) 19:45:37
  • ・・・すみません、途中で切れてしまいました。・・・数になるし高価なので揃えていません。(^^; -- 2005-10-04 (火) 19:48:51
  • 望月海月様、こんにちは。もしかして、お久しぶりです?2年くらい前、こよみの掲示板で一度ご挨拶したような気がします。私はこのところ、お便りはださず、もっぱら他のみなさんのお便りを楽しんで読んでいます。秋になったら、また始めようかな・・・ところで、うちの守宮は、「ぴぺ」といいます。子どもたちが名付けました。夏場はテレビよりずっとおもしろい守宮対蛾の戦い(?)が観られます。 -- 2005-10-11 (火) 22:56:08
  • 朧月夜さん、こんにちは。覚えていてくださりありがとうございます。またよろしくお願いします。ヤモちゃんが消えた日は15日でした。でも今年は温かいのでまた出てくるかもしれません。 -- 2005-10-17 (月) 21:16:01

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守宮 (2005-09-12)

 台風が去った。  わが家の浴室の窓には毎晩一匹の守宮が、まるで時刻表でも持っているかのような正確さでやってきていた。時にはもう一匹やって来ることもあったけど縄張りがあるらしく、新入りさんはすぐ追い出されていた。

 ところが、台風の翌日はなんと三匹もの守宮がやってきた。
 台風が長引いたため長期間獲物にありつけなかったのか、三匹ともが、窓の明かりに集まってくる小さな虫を食べることに夢中になっている。もはや縄張り争いなどと言ってられないらしい。

 一番大きな守宮が、蚕ほどの大きな蛾を捕らえた。
 他の二匹は、羨ましそうに首をかしげてじっと見ている。
 蛾を捕らえた守宮は、不意打ちをくらった蛾がバタバタ飛び跳ねるのでかぶりつくこともままならず、困り果てていた。が、蛾が暴れるのは窓の明かりのせいだ、と気付いたらしく、暗い所へ引っ張って行った。アッタマ良いー!

 窓に張り付いた守宮は、しぐさがかわいいけど、近くで見るとやっぱり恐竜の子孫だな、という結構迫力ある顔をしている。

 わが家にやってくる守宮には「ヤモちゃん」という名前がついている。
 どの守宮もみなヤモちゃんなのだ。
 このヤモちゃん、毎年わが家にやって来る日と、姿を消す日を記録しているが、毎年少しづつ来る日が早くなっている。これも地球温暖化の影響のひとつなのかなあ、なんて思ってしまう。

  • はじめまして、うちもヤモちゃんいます^^。雨戸の戸袋が住処のようです。台所のガラスに張り付いていますが、ここ2〜3日見えません。もう季節は終わりなのかな? -- 2005-09-13 (火) 07:10:14
  • SAYAさん、さっそくのコメントありがとうございま〜す。 -- 2005-09-14 (水) 20:05:24
  • うちは主に玄関の上にいて虫や蛾を取っているようです。(ベランダや出窓の下でも見かけます)玄関の敷居には排泄物が落ちています。前は何かの虫かと思っていたんです。でもそれは守宮の落し物だったんですよねぇ。「家を守る」のだから大切に考えてます。ところで昔徳之島に行ったときに、その家の守宮は鳴きました。うちのは鳴かないようですが、望月海月さんのところのはどうですかしら?これから、よろしくお願いいたします。 -- 2005-09-14 (水) 23:24:24
  • う〜ん、私はまだ聞いたことないですねえ。こちらこそよろしくお願いします。 -- 2005-09-16 (金) 22:28:52
  • 沖縄のヤモリは白い身体に緑の目かな。最近じっくり見ていませんが、慣れればかわいいものです。うちの子は小さい時、頭にのせて遊んでました。 -- 2005-09-20 (火) 23:35:35
  • うちのヤモちゃんはグレーっぽい体で、目はワニのようで近くで見るとおっかない。今晩もまた来ています。最近体長3センチくらいの子供も見かけました。今年は温かいからかな、そういえば、ツクツクボウシも今日鳴いていました。 -- 2005-10-02 (日) 20:06:03

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Last-modified: Sun, 23 Sep 2007 21:33:47 JST (3926d)